高輪築堤を題材にした新しい演劇、「きみと海が唄う日」が東京都港区で開催されます。この演劇は、佐賀県と港区の連携を象徴する作品として、地域の歴史や文化を深く掘り下げます。昨年の舞台に続き、今回も佐賀県立佐賀東高等学校演劇部と東海大学付属高輪台高等学校演劇部がタッグを組んでお届けします。
演劇は、令和7年8月3日(日)に港区立赤坂区民センターで上演され、各部400名の事前申込制で行われます。そのため、早めの申し込みをお勧めします。演劇の魅力は、ただの娯楽にとどまらず、観客に歴史の真実を伝え、感動を呼び起こすことです。
今回の物語では、二年後に廃校が決まった佐賀南高校の男子たちが、東京の女子高生から「夢を叶えませんか?」というメッセージを受け取るところから始まります。活躍の場を失いつつある彼らの中で、主人公ノブは特別な思いを抱えています。1869年の時代背景をもとに、歴史上の人物である大隈重信とその妻、三枝綾子の物語も織り交ぜられ、感動的なストーリーが展開されます。
演劇部は、地域の文化や歴史を反映した作品を年間約15本、30公演以上上演しています。特に、数々の大会での受賞歴があり、地域の学校や団体からの上演依頼も多数受けている実力派です。今回の演劇公演も、そうした彼らの集大成であり、観客との絆を深める大切な機会となることでしょう。
佐賀県と港区は、品川駅の改修工事を契機に、「お台場・高輪築堤がつなぐ佐賀県と港区との連携宣言」を行い、歴史文化の発信を強化しています。これにより両地域の関係がより深まり、共同でのイベント開催や文化交流などが進められています。
この演劇を通じて、観客は高輪築堤の歴史を体感し、さらに地域の未来に思いを馳せるきっかけとなるでしょう。高輪築堤という架け橋が、佐賀と港区の心をつなぎ、演劇の力を通じて新たな絆を生むことを期待します。ぜひ、多くの皆様にご参加いただき、共にこの歴史の一幕を見届けていただきたいです。