畑野久雄監督を偲ぶドキュメンタリー放送のご案内
2025年、鎮西高校バレー部の名将、畑野久雄監督が80歳で急逝しました。彼は半世紀以上、名門バレー部の指導に情熱を傾け、数々の栄光を手にしてきました。その功績を称えるべく、テレビ熊本では追悼企画として彼の指導の下、2018年に放送されたドキュメンタリー『エースの証~鎮西バレー部砂のコートからたどり着いた日本一~』を再放送します。
番組の内容について
再放送は2025年12月29日(月)午後4時から始まり、終了後はTVerで配信もされます。このドキュメンタリーは、5度の日本一を誇る鎮西高校バレー部が、2016年の熊本地震で体育館を失い、学校の運動場で再び立ち上がる姿を描いています。73歳の畑野監督は、「エースで打ち勝つチーム」を目指し、キャプテンの鍬田憲伸さんが春高の舞台でその役割を果たすまでの感動的なストーリーが展開されます。
感動のヒーロー・鍬田憲伸
鍬田さんは、3年間の苦労を経て、春高の決勝でついにその瞬間を迎えます。かつては「準優勝の鎮西」と呼ばれていたチームが21年ぶりに頂点に立つ姿は、彼にとっての夢の実現でもあります。試合中、彼がコートに膝をつきながら客席を見つめ、涙を流すシーンは、視聴者の心を揺さぶります。その表情からは、これまでの苦難と歓喜が溢れ出ていました。
歴史の重みと再起をかけた戦い
2年前、春高での決勝戦に挑んだ鎮西。しかし、その結果はまさかの敗北。さらに、その後に襲った熊本地震は、彼らの練習環境を根底から覆しました。決して簡単に立ち直れる状況ではありませんでしたが、彼らは学校のグラウンドで新たなスタートを切ります。そして、いくつもの壁を乗り越え、成長していったのです。
鎮西バレー部の誇り
大学、社会人、さらには日本代表として活躍する多くの選手を育てた畑野監督のもと、鎮西バレー部はただのチームではなく、彼の哲学や心を込めた場所となりました。彼を慕って集う教え子たちが、葬儀に多く訪れ、鎮西バレー部の伝説を次世代へと伝えている光景は、感動的です。
ドキュメンタリーを通じて、視聴者は鎮西バレー部の挑戦の物語を追体験し、心の底からの感動を得ることができるでしょう。これからも彼の教えを胸に抱き、未来を切り開く若者たちが輝く姿を応援し続けたいと思います。心に響くこのストーリーを観る機会をぜひお見逃しなく。