映画『九月と七月の姉妹』
2025-05-02 11:36:53

映画『九月と七月の姉妹』が描くいびつな姉妹愛とその運命の行方

映画『九月と七月の姉妹』にかける思い



映画『九月と七月の姉妹』が、2025年9月5日に全国公開されることが決まり、映画ファンの期待が高まっています。本作は、イギリスの作家デイジー・ジョンソンの小説『September Says』を元にした作品で、監督を務めるのは新鋭のアリアン・ラベドです。

この作品は、アイルランドの海辺にある亡父の家に引っ越した姉妹、セプテンバーとジュライのフェアリーテイルを描いています。彼女たちは生まれてからわずか10か月違いで、常に一心同体の関係を持つ双子。姉のセプテンバーは奢り高く、妹のジュライは内気な性格ですが、お互いしか必要としない特殊な絆を築いています。しかし、ある出来事をきっかけに、彼女たちの関係には変化が訪れます。

「どっちが死ぬか選べるとしたら、私のかわりに死んでくれる?」という衝撃的な問いかけが行われ、ゲームのような命令によってセプテンバーとジュライの関係は次第に緊迫感を増していきます。新しい生活が始まる中、彼女たちはお互いの存在に依存する一方で、深い不安を抱えるようになります。

ギリシャ映画の新たな視点


映画は第77回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に公式出品されることからも、その期待度が伺えます。アリアン・ラベド監督は、ヨルゴス・ランティモスの公私にわたるパートナーとして知られ、彼の独特のスタイルを受け継いだ新しい才能とされています。彼女の作品は、家族の絆や思春期の葛藤、そして権力のゲームをテーマにしています。

ラベド監督は自己の視点から物語を描き、15歳の少女ジュライを通じて普遍的なテーマを探求します。この映画では、命令ゲームを通じて姉妹愛の変容や周囲との断絶感といった要素が描かれており、観客はその緊迫感を体験することになるでしょう。

期待を集めるティザーポスター


併せて公開されたティザーポスターは、画家の榎本マリコ氏の手によるものです。彼女はデイジー・ジョンソンの小説の日本版表紙のデザインを手がけており、今回のポスターでも姉妹の不穏さを感じさせる独特なビジュアルを展開しています。顔の見えない二人の少女が揃ってワンピースを着る姿は、一見可愛らしさを感じさせつつも、深い内部には恐ろしい感覚が潜む視覚的な表現となっています。

観客を惹きつける魅力


本作には、セプテンバーとジュライの不穏な関係を描いたシーン写真も公開されています。この写真では、無邪気さが恐ろしさに変わりつつある姉妹の姿が捉えられています。彼女たちの関係性は、可愛らしさと不気味さが交錯することで、視聴者に強い印象を与えます。

映画『九月と七月の姉妹』は、多くの映画祭で注目を浴びることが期待されており、姉妹の複雑な感情や関係性がどのように表現されるのか、是非ともその目で確かめてみたい作品です。2025年の公開に向けて、ますます注目が集まることでしょう。


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