保護猫が生んだ奇跡のはんこ「ねこずかん」が落語に!
大阪府に所在する株式会社岡田商会の岡山耕二郎常務取締役が、自社の業績を救った秘話を公演形式で披露するイベントが、2025年3月7日に天満天神繁昌亭で行われます。
このイベントでは、累計3万本以上を販売した猫のイラスト入りはんこ「ねこずかん」の発案から実現に至るまでの感動のストーリーが、創作落語という形で表現されます。落語作家の今井ようじ氏がこの実話にインスパイアされ、落語家の月亭天使氏が披露するという豪華なラインアップです。
岡山さんは、家業のはんこ屋を継ぐも、赤字が続く苦境に悩まされていました。そんな中、偶然にも一匹の老猫「コタロー」と出会い、彼を里親として迎え入れました。日々の疲れやストレスの中で、コタローとの楽しい時間は彼に癒しを与えました。
ある日、コタローと共に過ごす中で、彼の可愛らしい姿をもとにしたはんこのアイデアが浮かび上がります。こうして誕生したのが「ねこずかん」でした。初めて商品として世に出てみると、想像以上の反響があり、瞬く間にヒット商品となりました。運命的な出会いが、仕事への情熱を呼び覚まし、業績のV字回復を実現するきっかけとなったのです。
しかし、コタローはその成功を見届けることなく、腎臓病を抱えたまま2015年に亡くなってしまいました。岡山さんにとっては辛い別れでしたが、コタローとの思い出は今も彼の心の中で生き続けています。
この物語は、愛情と絆の力を強調しており、ただのビジネスストーリーに留まらず、一匹の猫がもたらした精神的な支えや感動をも語っています。さらに、今年1月に人気テレビ番組でもこのハンコのストーリーが取り上げられ、多くの人々に知られることとなりました。
今回の公演は「景気開福寄席~ねこずかんの巻~」と題され、18:30の開場から19:00にスタートします。チケットは前売り2,500円、当日3,000円で、自由席となります。また、ライブ配信も行われるため、遠方の方も参加のチャンスがあります。
公演内容には、落語だけでなく「ねこずかん」の誕生秘話やビジネス面からの視点を交えたトークコーナーも用意されています。岡山さんの感動的な体験談と、月亭天使さんの落語の妙技が融合することで、心温まる時間が提供されることでしょう。
このイベントは、猫の恩返しとも言えるストーリーを基にしています。ぜひ、お見逃しなく。詳細は、チケットぴあや繁昌亭窓口で確認いただけます。猫とともに過ごす優しさや絆を感じられる貴重な機会となることでしょう。