VR映画『耳に棲むもの』が新宿に登場
アニメーション作家・山村浩二監督の作品が楽しめる特別上映会「山村浩二大全 アはアニメーションのア」が、テアトル新宿で開催されます。このイベントは、2025年12月5日からスタートし、2週間限定で行われます。特に注目されているのが、小説家小川洋子とのコラボレーションによるVR映画『耳に棲むもの』の上映です。
VR上映の新たな魅力
『耳に棲むもの』は専用のヘッドセットを装着した観客が、360度の映像に入り込んでストーリーを体験するという新しい形式の上映です。近年、VRによるストーリーテリングは急速に進化を遂げており、この作品はオタワ国際アニメーション映画祭2023のVR部門で大賞を受賞するなど、世界的に高く評価されています。
監督の山村浩二氏は、
「観客が物語の中心に入り込み、登場人物の一員となる感覚がVRの真髄です。自らの動きや視点で物語が進むインタラクティブな要素が、作品全体に新たな深みと臨場感をもたらします。」と語っています。作品の原作者である小川洋子氏も、「私たちの耳の奥に潜むもう一つの世界を旅してみませんか。そこには過去の友人や未来の音楽が待っています。」と述べています。
上映の詳細について
上映は事前予約制となっており、料金は1,000円。13歳以上が対象で、詳細は映画館に問い合わせてください。また、山村監督のインタビューが映画秘宝の1月号(11月20日発売予定)にも掲載されるので、上映前にぜひチェックしてみてください。
上映概要
- - タイトル:山村浩二大全 アはアニメーションのア
- - 会場:テアトル新宿
- - 上映期間:2025年12月5日(金)から2週間
- - 上映作品数:63作品
- - 公式サイト: こちら
- - 料金:一般1,000円、中高大専門学生700円、小学生500円、ハンディキャップ割引500円(付添1名様まで)、TCG会員割引800円、VR『耳に棲むもの』1,000円均一(要予約)
『耳に棲むもの』の概要
本作は、芥川賞を受賞した小川 洋子氏が書き下ろしたオリジナル原作を基に、アカデミー賞ノミネート作家の山村 浩二氏がVR映画化した革新的な作品です。二人の巨匠によって創り出された独特な世界観は、見る者を引き込みます。作品は約35分の尺で、日本語と英語に対応します。
あらすじ
孤独な少年が、自らの耳の中に住む存在と出会う物語。毎日掘り出す土の中から集めた不思議な物たちと共に、少年は成長していきます。しかし、大人になった彼はその声を忘れ、やがて再び声たちを集める旅に出ることになります。この旅の先に待ち受けるものとは何でしょうか?
作品はすでにSteamやVIVEPORTで配信され、多くの観客に感動を与えてきました。
山村浩二について
アニメーション作家山村浩二氏は、1964年生まれで1987年に東京造形大学を卒業しました。彼の代表作『頭山』は、第75回アカデミー賞ノミネートを果たし、長年にわたり多くの受賞歴を持つアーティストです。
講談社VRラボについて
講談社とデジタルアニメーションの巨人ポリゴン・ピクチュアズが設立した講談社VRラボは、最新の技術を駆使した新しいエンターテインメントの創出を目指しています。公式サイトでは更なる情報が得られます。
『耳に棲むもの』によって、これまでにない体験があなたを待っています。ぜひ予約をして、特別な上映をお楽しみください。