板橋シアター咲が新たな展開を開始!
東京・板橋区の「板橋シアター咲」が、エンターテイメント業界の新たな可能性を拓くために新会社「咲ネクスト株式会社」を設立しました。これにより、従来の劇場運営の枠を超えて、AR(拡張現実)や独自のアプリを通じて新しい形の体験を提供することを目指します。新たな取り組みの背景には、コロナ禍以降のエンタメ環境の変化があり、オンラインとの融合を進める中で、芸人やアーティストの収益基盤を多層化し、より高い評価を得るための法人化が行われたことが挙げられます。
新事業内容の概要
「咲ネクスト」は、企業の初年度に予定している事業内容として、まず劇場運営事業があります。ここでは、板橋シアター咲で年間に約100回の公演を計画し、特に「昼寄席」を週2日開催します。この公演では、地域の才能ある芸人たちが笑いを提供します。
さらに、アプリの提供やOEMアプリ提供事業を通じて、配信やEC、さらには投げ銭システムを一元的に利用できる独自アプリを開発し、他の劇場や団体にも提供します。これは、デジタル環境での新たな収益モデルの構築を目指す重要なステップです。
AR連動コンテンツカード事業では、芸人やアーティストを3Dで召喚できるコレクタブルカードを製造・販売し、他社やアーティストには独自ブランドで提供するプランもあります。さらに、ネタ動画や楽曲、ボイスドラマといったコンテンツを制作し、国内外の各種プラットフォームへ展開していく予定です。
SNS活用とプロモーション戦略
SNSプロモーション事業では、TikTok、X(旧Twitter)、Instagramといったプラットフォームを運用し、これまでの劇場運営のノウハウを活かして外部への提供も行います。インフルエンサーマーケティングを通じて、芸人やVTuber、アイドルとのブランドコラボを成立させることで、幅広い層へのアプローチを目指しています。
代表のメッセージ
代表取締役の西田幸貴は、「笑いは世界共通のパスポート。テクノロジーを融合すれば、国境を越えられる」と語り、咲ネクストがクリエイターにとって重要なエコシステムを築いていくことを約束しました。この考えのもと、地元のCoLabMixとの連携でICTに取り組むことも計画されており、デジタル融和の重要性が強調されています。
シアター咲の成果と今後の展望
2023年6月には開業から約120回の公演を行い、毎週水曜日と木曜日には「昼寄席」を開催し、200組以上の芸人がステージに立ちました。今後は、地域連携イベントを通じて多様なパートナーと協力し、演芸の枠を超えた体験型エンターテイメントを展開することが予定されています。
また、基盤を広げるために、音楽や映像、ARなどの新技術を駆使して、国内外へ積極的に文化を発信することを目指します。創造的なプロジェクトを通じて、出演者とファンの関係を深化させ、持続可能なエンターテインメントの未来を築いていく姿勢を見せています。
今後、板橋シアター咲と咲ネクスト株式会社が描く新しいエンタメの未来に注目が集まります。彼らの革新がどのような形で実現されていくのか、期待が高まるばかりです。