映画という《物体X》重版
2025-05-01 11:52:56

待望の重版決定!映画論の金字塔『映画という《物体X》』が再登場

映画という《物体X》: 9年の時を超えて重版



映画保存に関心が集まる現代、岡田秀則の著書『映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画』が、9年の年月を経て重版されることが決定しました。本書は、2016年に刊行され、すぐにその独特な視点から多くの話題を呼び、キネマ旬報映画本大賞第1位を獲得した作品です。重版は2025年4月の予定で、映画のアーカイブに関する内容が再び注目される機会となります。

独自の視点で本質を捉える



岡田氏は、「映画は牛からできている」といったユニークな表現を使い、私たちに映画が持つ本質に迫ります。映画を単なるエンターテインメントとして捉えるのではなく、その文化的・歴史的・技術的背景を深く考察するスタンスが、本書の魅力です。この視点から、映画の保存とそれに伴うアーカイブの意義を説く内容は、映画ファンだけでなく、一般読者にも新たな気付きを与えるでしょう。

著者の情熱と対話



巻末には、岡田氏の師である蓮實重彦氏との対談「シネマテークの淫靡さをめぐって」が収録されています。この対談では、映画を愛する二人の間で、映画とその保存に関する刺激的かつ深い意見が交わされています。対談の内容は、残念ながら紙幅の都合上全てが収められなかったため、その続きを立東舎のWEBサイトで公開しています。この対談に参加することで、映画に対する理解が一層深まること間違いなしです。

映画保存の重要性



本書が刊行されてから9年が過ぎ、ようやく重版に至った背景には、映画アーカイブへの関心の高まりがあります。特にデジタル技術の進化と共に、映画保存の重要性が一層浮き彫りになってきました。アーカイブが正しく機能することで、未来の世代に映画の素晴らしさを伝えることができるのです。映画が持つ多様な側面を知る良い機会となるでしょう。

岡田秀則の多岐にわたる活動



著者の岡田秀則氏は、映画のフィルム及び関連素材の収集や保存を専門とする国立映画アーカイブの主任研究員です。多様なフィールドでの活動を通じ、映画をより身近な存在として捉え直す提案を行っています。本書はその集大成とも言える作品であり、映画ファンだけでなく、映画制作に関わる全ての人々にとって必読の書です。

書誌情報について



重版される本書は以下の通りです。
  • - 書名: 映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画
  • - 著者: 岡田秀則
  • - 定価: 2,750円(本体価格:2,500円+税10%)
  • - 発売日: 初版は2016年9月23日、重版は2025年4月10日 発行
  • - 発行: 立東舎 / 発売: リットーミュージック

この機会にぜひ手に取って、映画という《物体X》の深遠な世界を堪能してみてください。


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