覆面作家・雨穴、世界同時発売の記者会見を開催
2024年1月16日、東京の日本外国特派員協会にて、ホラー作家でありYouTuberの雨穴がミリオンセラー小説『変な絵』の文庫版と英国版の同時発売に関する記者会見を行った。メディア関係者は国内外から100以上集まり、雨穴の覆面スタイルでの登場が注目を集めた。彼は会見において「ナイストゥミーチュー、マイネームイズウケツ」と英語で挨拶し、自らの作品の魅力を語った。
『変な絵』がもたらすミリオンセラーの理由
雨穴によると、『変な絵』は日本国内で120万部を超え、世界各国での出版が決定した理由は3つに集約されるという。ひとつめは「読みやすさ」。彼は、若い世代にとって小説は難解であることが多いと感じ、そんな彼らに向けてイラストや図を取り入れた点が成功の秘訣だと語った。
次に「YouTube」の活用が挙げられる。新刊の第1章を動画にして投稿することで、自らの作品の魅力を広めている。雨穴は自らの技術を駆使して、本の宣伝にも力を注いでいる。
そして最後は「とにかく怖い」ということ。彼の作品は日本の若者に不安感を与えるビジュアルとストーリーが評判となり、幅広い層から支持を得ているという。
異例の会見とファニーな一面
質疑応答では、雨穴氏の見た目についての質問が飛び、彼は「仮面の下には国民的大スターも何もない」と答えた。逆に、自身の見た目と内容のギャップについても悩んできたことを告白。出版社によると、彼のビジュアルが書籍の売上に貢献したとのことで、そのままで良しと判断し、これからは更に自身のキャラクターを活かしていくつもりだと語った。
さらに、会見中には突如ダンスを披露する場面もあり、聴衆を驚かせた。これが子供から大人までのファンを惹きつける理由の一つでもあり、雨穴のユーモアのセンスが光る瞬間だった。
海外出版に対する期待
会見の最後に雨穴は、作品『変な絵』のスタイルについて考察を述べた。「画像と文章が組み合わさった小説のスタイルは海外でも珍しい」とし、ウェブ媒体からインスピレーションを受けた自らのスタイルが日本の文化を国外に認識してもらえる良い機会になると信じているという。
この会見は雨穴にとって初めての国際的な場であり、彼は「緊張していたが皆さんの温かい歓迎に感謝している」と、その喜びを表して締めくくった。今後も彼の展開する『変な絵』が、世界中の読者にどのような影響を与えるのか、今から楽しみである。