村上龍の舞台化
2025-10-10 15:50:31

村上龍の傑作を舞台化!リーディングアクトで届ける若者たちの真実

第75回芥川賞受賞作品の舞台化



今回、演劇集団ツチプロが行うリーディングアクト公演vol.5『限りなく透明に近いブルー』は、村上龍の名作を基にした特別な舞台です。2025年11月26日(水)と27日(木)の2日間、南青山MANDALAにて開催されます。この公演は、半世紀前に描かれた青春群像劇が、現代の市販薬オーバードーズ問題や孤独に苦しむ若者たちとの繋がりを感じさせるものとして、観客に強いメッセージを送ることを目的としています。

破滅的な青春と現代の課題



物語の舞台である1970年代の福生は、米軍基地の近くに位置し、ドラッグやセックス、暴力に蝕まれた若者たちのリアルな日常が描かれています。彼らは、孤独の中で心の痛みを抱え、現実からの逃避手段として薬に頼る状況が静かに語られます。この作品が持つテーマは、当時と現在の問題が深くつながっていることを示唆しています。

公演の背景に迫る



本公演における企画意図は、今の若者が直面している市販薬のオーバードーズ問題を取り上げることです。近年、この問題は深刻化しており、特に若者が市販薬を乱用する事例が増えています。ドラッグストアでの年齢確認を義務化する動きや、啓発キャンペーンでのメッセージが広まっていますが、一方で当事者の心情が置き去りにされているとの指摘もあります。

この公演を通じて、観客が「薬に頼る若者の声」に耳を傾けることの重要性を再認識し、彼らの痛みを理解してほしいという思いが込められています。痛みをただの逸脱や依存として捉えるのではなく、それを「生きるための手段」として捉え直すことが求められています。

リーディングアクトの形



リーディングアクトは、俳優が台本を手に持ちながらマイク前で演じる新しい形の朗読劇です。ツチプロはこれまでにも様々な作品を上演しており、次回の公演ではリーディングアクト編vol.4『白い病』も予定されています。この形式は、観客と俳優が一体となって物語を体感できるため、非常に感動的な体験です。

公演詳細



  • - 公演名: ツチプロリーディングアクト公演vol.5『限りなく透明に近いブルー』
  • - 日程: 2025年11月26日(水)〜27日(木)
  • - 会場: 南青山MANDALA
  • - 出演者: 鈴木晃、小嶋理佳、前田夏実、末広千歳、伊藤広大、山田大地、小沢まゆなど
  • - チケット料金: 自由席前売4,500円、当日5,000円、U-25(自由席)3,500円
  • - チケット販売: 10月11日から開始

注意事項



本公演では、性行為やドラッグ、暴力行為の描写が含まれます。原作のテーマを尊重しつつ、作品を上演しますので、ご理解をお願いいたします。

『限りなく透明に近いブルー』は、今の若者たちに深く響く作品となることでしょう。彼らの苦悩や心の声を、ぜひ劇場で感じてみてください。


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