地場産業を支援し、群馬を魅力的にするリトリート事業
群馬県主催の「サウナ・スパ関連商品等開発支援事業」が、昨年に続いて実施されました。今年度も、サウナと温浴に焦点を当て、新たな商品開発が行われました。この取り組みは、地元の製造業者、愛好家、学生がチームを組み、約7ヶ月間にわたって進められました。イベントでは、開発した商品の発表に加えて、豪華ゲストによるセミナーやトークセッションも行われ、多くの来場者を魅了しました。
開発商品の紹介
イベントでは、3つのチームが開発したサウナ・スパ関連の商品が披露され、来場者からは高い関心が寄せられました。
1. ポコポコサウナハット
開発チーム「poco a poco poca poca」によるこの製品は、地元の特産品である「太田ニット」を使用したサウナハットです。特に、生地の分厚さや濡れても肌にくっつかない特性が注目を浴びました。「サ活をおしゃれで快適に」というテーマのもと、髪や肌を守る機能的なデザインが特長です。
実際に体験した来場者からは、「素材の触り心地が良い」といった声や、「商品名と特徴が一致していてキャッチ―」との反響があり、高単価なサウナ施設でのレンタル商品としての可能性に言及する意見も見られました。
2. 梅エキス飲料「トトノウメ(仮)」
「Good Anbai」チームによるこの飲料は、地元の特産品である梅を利用した湯上がり向けのドリンクです。発汗時に失われるミネラルを補給することを目的とし、自然な酸味と甘さが魅力です。来場者からは「健康的な選択肢として魅力的」との評価や、「新しい習慣が生まれる」との期待が寄せられました。
3. オリジナルロウリュウォーター制作体験「saroma」
「STEAMs」チームの制作体験は、群馬の自然素材を使い、自分だけの香りを調合する楽しさが味わえます。このプログラムでは、サウナと香りを融合させた新たなリトリート体験が提供される予定です。
セミナーとトークセッション
このイベントでは、サウナとスパに関する専門家によるセミナーも開催されました。例えば、日本サウナ学会代表の加藤容崇医師が、サウナの健康効果やリスクについて詳しく解説し、多くの来場者が熱心にメモを取りながら聞き入っていました。
トークセッションでは、加藤医師をはじめ、温泉道場の新谷部長とLAMPの岡本社長が参加。地方におけるサウナの可能性や、温泉とサウナの相乗効果について、活発な意見交換が行われました。
今後の展望
この支援事業は、2025年まで続く予定です。その後も各チームは、開発した商品を県内のサウナ施設で実験導入し、さらなる改良を目指します。地方の製造業者とサウナ愛好家、学生の間で生まれた革新的な商品に期待が寄せられています。地場産業の発展とともに、群馬県の魅力向上にも貢献するこの取り組みに、今後も注目が集まります。