第20回難民映画祭2025
難民問題にスポットを当てた映画を通じて、私たちの心の内にある理解と共感を深める機会を提供する「第20回難民映画祭2025」が、2025年11月6日から12月7日まで開催されます。この映画祭は、特定非営利活動法人国連UNHCR協会の主催によって行われ、申し込み受付が本日10月7日から始まりました。
2023年現在、全世界では多くの難民が存在し、彼らの物語には力強さと勇気が詰まっています。今年の映画祭では、選りすぐりの9本の映画がオンライン及び劇場で配信されます。特に注目すべきは、6作品が日本初公開となることです。
上映作品の詳細
各作品は、困難を乗り越えて生きる難民の姿を描いています。以下に、主な上映作品を紹介します。
1.
「ハルツーム」(日本初公開)
- スーダンの戦火を逃れようとする人々の記録を追ったドキュメンタリー。特に5人の人生を中心に、日常生活が紛争で変わる様子を描写しています。
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上映時間: 80分
2.
「見えない空の下で」(日本初公開)
- ウクライナの地下鉄で生活を余儀なくされた少年と少女の友情の物語。彼らは閉ざされた空間の中で希望を見出します。
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上映時間: 71分
3.
「アナザー・プレイス」(日本初公開)
- EUに逃れた3人の若者が新たな「居場所」を求める姿を追いかけます。異なるバックグラウンドを持つ彼らが直面する現実が描かれています。
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上映時間: 80分
4.
「希望と不安のはざまで」(日本初公開)
- シリアの独裁政権崩壊の瞬間を捉えた作品。国民が抱える期待と恐怖が映し出されています。
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上映時間: 52分
5.
「バーバリアン狂騒曲」(日本初公開)
- ブルターニュ地方の村にやってきた難民を受け入れた住民の反応をユーモアを交えて描くコメディドラマ。
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上映時間: 101分
6.
「ラジオ・ダダーブ」
- ケニアの難民キャンプでのジャーナリストを描き、気候変動の影響で行き場を失った人々の現実を映し出します。
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上映時間: 25分
7.
「あの海を越えて」
- 地中海での悲劇を描いた作品。命を救った島民たちの記憶と友情の物語がつづられています。
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上映時間: 74分
8.
「カブール・ビューティー」
- タリバン政権下での親友2人の選択を描くドキュメンタリー。自由を求める彼女たちの姿が心に響きます。
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上映時間: 52分
9.
「ぼくの名前はラワン」
- 聴覚に障害を持つ少年の成長を描いた作品。多くの挑戦を乗り越え、自分自身を見つけていく様子が描かれます。
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上映時間: 90分
各作品は、中学生以上を対象にした内容で、視聴者に強いメッセージを伝えます。これは、私たち自身の未来を考える良い機会でもあります。
参加方法
参加希望者は、10月7日(水)10時より公式ウェブサイトで申し込みを行えます。劇場での鑑賞は先着順で、定員に達し次第締切られるため、早めの申し込みをお勧めします。
オンラインまたは劇場鑑賞では、寄付付きの選択肢も用意されています。この寄付は、UNHCRの活動に使用されるため、参加者の協力が重要です。
映画祭の意義
「難民映画祭」は、2006年より日本で始まった初の難民映画祭です。難民の力強さと挑戦を映像を通して伝えることで、社会への理解を促進してきました。これまでに270作品が上映され、10万人以上が参加してきました。
今年の映画祭は20周年となり、映画を通して互いに寄り添い、希望の一歩を共に踏み出す機会を提供します。参加者一人ひとりが、この試みに参加し、多くのヒューマンストーリーを共有することを期待しています。
是非、この貴重な時間を手に入れ、自らの目で世界の多様な物語を体験してみてください。