MUSINSAのモンスターセール、日本市場での過去最高を更新
韓国のファッションプラットフォーム「MUSINSA」は、2025年11月16日から26日まで開催されたブラックフライデーイベント「MONSTER SALE」において、日本市場における取引額が前シーズン比で約2.8倍、つまり184%の急成長を遂げ、過去最高の実績を記録したと発表しました。この数字は、消費者のKファッションへの関心が一時的なトレンドから日常的な購買へと変化していることを示しています。
セール期間の取引額の顕著な増加
モンスターセール中、総取引額は昨年同時期の「24FWモンスターセール」と比較して148%、と直近の「25SSモンスターセール」と比べても184%の大幅な増加が見られました。さらに、キャンペーン特設ページへの日平均訪問者数は、前シーズンに比べて3倍以上に跳ね上がり、特にストア全体の訪問者数は1日あたり13万人に達しました。これらのデータは、日本の顧客がKファッションに対して非常に高い関心を持っていることを証明しています。
オフラインからオンラインへ:O2Oのシナジー
最近の成長の重要な要因として、10月に東京・渋谷で行われた「MUSINSA TOKYO POP-UP STORE 2025」が挙げられます。このポップアップストアには24日間で約8万2000人が訪れ、オフラインでの接点がオンラインでの売上増加に直接貢献しました。10月の「MUSINSA Global Store」の取引額は前年同月比でおよそ5倍、具体的には400%もの成長を見せました。このポップアップストアを通じて日本の顧客に紹介された「Matin Kim」、「MUCENT」、「MUSINSA STANDARD WOMAN」などのブランドも好調なセールスを記録しました。
限定施策が新たな顧客を引き寄せる
さらに、日本市場向けに実施した「関税100%ポイント還元イベント」や、総額100万円分のプロモーションコードを配布するSNSイベントも、新規顧客の獲得や購買意欲を大いに刺激しました。
顧客体験の重要性
取引額の増加には、顧客体験(UX)の改善も大きな役割を果たしています。特に、対象ブランドの商品が最短3日で届く「スピード配送」サービスが顧客の満足度を向上させ、特に「Fennec」や「CRANK」、「RONRON」などのブランドでの利用が広がりました。海外商品の配送による待ち時間のストレスが解消されることで、顧客体験が向上し、リピーターの増加にもつながりました。
今後の展望
MUSINSAは、今回のモンスターセールで得た成果とデータを基に、今後も日本の顧客の嗜好にマッチした商品キュレーションの精度を高めていく方針です。また、オンラインとオフラインの両方で、韓国ファッションの魅力をさらに身近に感じられる環境を整えていくとしています。これからもMUSINSAの動向に目が離せません。
MUSINSAの成り立ち
MUSINSAは2001年に靴とファッションを愛する人々によって設立されました。名前の由来は「ものすごく靴の写真が多いところ」との意味を持っており、韓国を代表するファッションプラットフォームとして成長を続けています。ファッションとコミュニティ、コマースを融合した独自のエコシステムを構築し、世界的に注目されています。