bemyfriendsがDreamus Companyを買収 - 新たなファンダムビジネスの形成
2023年の10月、グローバルファンダムビジネス専門企業であるbemyfriendsは、音楽プラットフォーム「FLO」を運営するDreamus Companyの買収を発表しました。この買収は、音楽産業の新たなエコシステムを構築する大きな一歩であり、同時にファンダムビジネスの新たな基準を提示するものとなります。
bemyfriendsは、自社のプラットフォームb.stageを中心に、広告・マーケティングやファンクラブ運営、Eコマースなど、さまざまな領域で事業を展開してきました。今回の買収により、Dreamus Companyの音源ストリーミングやアルバム流通、イベント企画といった音楽関連の事業が加わることで、ファンダムビジネスの全体的なバリューチェーンが完成しました。
財務の安定性を基にした買収
bemyfriendsは、複数のグローバル投資家からの信頼を背景に、財務的に健全な構造をもとに今回の買収を完遂しました。特に、三菱地所の企業ベンチャーキャピタル、Goodwater Capital、韓国のプライベートエクイティファンドなどからの資金提供が、bemyfriendsの安定した成長を支えています。実際、bemyfriendsは最近、b.stageの累計加入者が500万人を突破し、グローバルでのプレゼンスを強化しました。
一方、Dreamus Companyは音楽IPに関連する様々な事業を展開しており、特に音源の流通や公演の企画を手掛けるエンターテック企業として注目されています。彼らは非核心事業を見直し、音楽エンターテインメントに特化した事業構造に移行したことで、安定した運営を確立しました。
シナジー効果の期待
bemyfriendsは、買収後すぐにFLOとb.stageの事業シナジー創出に取り組んでいます。具体的には、両プラットフォーム間のAPI連携を通じて、ユーザーの利便性を向上させる計画です。FLOにはb.stageの商材企画や流通網を活用し、アーティストやIPのコマース事業を大きく拡張することが期待されています。また、b.stageのコミュニティ機能やメンバーシップシステムもFLOに組み込まれることで、ファンダム体験はさらに豊かになるでしょう。
bemyfriendsは、Dreamus Companyとの統合を活かし、連結基準で3000億ウォンのグローバル売上を目指しています。この目標は、K-POPを独自のファンダムビジネスモデルとして世界に広める戦略の一端であり、230カ国以上での成功的なファンダムエコシステムの既存データをもとにしています。
未来の展望
bemyfriendsのCEO、ソ・ウソク氏は「Dreamus Companyの買収により、ファンダムビジネスエコシステムのバリューチェーンが完成した」と語り、具体的な成果で市場の信頼に応えていく意向を表明しています。2026年には、新しい価値提供を通じてグローバルファンダムビジネスの新たな標準を創造することを目標としています。
さらに、bemyfriendsはK-POPだけでなく、eスポーツやその他の多様な分野にも活動を拡大しています。特に、Netflixの大ヒット作
の公式ファンコミュニティの構築など、コンテンツIPに対するファンダムビジネス展開も活発化しています。今後の活動が期待されるbemyfriendsですが、持続可能な成長を促進するために全方位的パートナーシップを進めながら革新を続けていく計画です。