ヴィム・ヴェンダースが描く幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド』を蘇らせるプロジェクト

株式会社QANDOが手がけるプロジェクトは、名匠ヴィム・ヴェンダース監督による幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド』のデジタルリマスター化です。この作品は、公開から長い時間が経った今もなお、映画関係者やヴェンダースファンの間で語り継がれている魅力にあふれたものです。特に、『PERFECT DAYS（パーフェクト・デイズ）』という作品が話題に上った2023年、その流れを受けて今再び注目を浴びています。

『ドリーム・アイランド』は、本作に直接つながる作品『夢の涯てまでも（1991年公開）』の特典としてかつて収録されたものですが、現在は視聴できなくなっていました。 filmmaker であるヴィム・ヴェンダース自身が「一番好きな作品」と称したこのフィルムは、長年にわたり失われたと考えられていました。しかし、東京の倉庫で偶然にオリジナルテープと映像素材が見つかったのです。

現在、デジタルリマスターを進めつつ、Blu-ray化やオンライン試写会、さらには劇場上映を目指したクラウドファンディングが実施中です。このプロジェクトの中核を担うのは、映画『夢の涯てまでも』のアソシエイト・プロデューサーである御影雅良氏と、撮影監督仲田能也氏の娘である仲田早織さんです。プロジェクトの目的は、幻の作品を一人でも多くの人々に届けることです。

仲田早織さんは自身の思い出を基にプロジェクトに関わっています。彼女は、父と一緒に観た『ドリーム・アイランド』のことを強く思い出し、作品に対する父の情熱を理解したいとの願いを持っています。彼女の目の前に姿を現した30年ぶりの『ドリーム・アイランド』は、ヴェンダースのアートに触れるための貴重な機会であり、彼女はその思いを後世に届ける決意を固めました。

QANDOのスタッフも、映画やアートに対する情熱があるため、仲田さんのプロジェクトに賛同し、何よりも「亡き父の“夢”の続きを世界に届けたい」という思いに感銘を受けて、微力ながらサポートしています。

目標達成後には、プロジェクトの裏側に迫るドキュメンタリーの制作や、海外の映画祭への出品も視野に入れています。興味を持たれた方は、ぜひクラウドファンディングのプロジェクトページを訪れてご支援をお願いいたします。

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