木村荘十二特集
2026-09-04 17:06:13

映画監督 木村荘十二の作品回顧展が国立映画アーカイブで開催

映画監督 木村荘十二の特集上映が開始



国立映画アーカイブでは、2026年10月13日(火)から上映企画「映画監督 木村荘十二」が始まります。木村は1903年に生まれ、1988年に亡くなるまで、戦前から戦後にかけて精力的に映画制作に取り組んだ重要な映画作家です。彼の作品は多岐にわたるものの、これまであまりその真価が認められることがなかったため、今回の特集は映画ファンにとって大変貴重な機会となるでしょう。

木村荘十二の略歴と映画業界への貢献



彼は、戦前には帝国キネマや新興キネマ、P.C.L.(後の東宝)で商業映画を手がけていましたが、戦後は教育映画の監督へと転身しました。この転身が、彼の作品がまとまって再評価される機会を逃してしまった要因とも言えます。しかし、国立映画アーカイブは長年にわたって映画収集を行なっており、その結果として木村の全貌を掴むための本特集が実現しました。

特集の内容



特集では、1930年代に制作されたP.C.L.の作品から、1950年代以降の教育映画、晩年の独立プロ作品まで、全部で20プログラム、31本の作品を上映します。その中には、木村のデビュー作である『百姓万歳』(1930)から近年見直されている名作までが含まれており、彼の映画作家としての幅広い活動を知ることができます。

P.C.L.時代の作品群



木村の作品は、文芸映画やミュージカル・コメディなど多岐にわたります。特に1936年の『音楽喜劇 ほろよひ人生』や、1937年の『からゆきさん』などは彼の代表作と言えるでしょう。この機会に、戦前の貴重な作品群を再発見することができます。

教育映画への転身



戦後、木村は教育映画の成功を収めました。『長崎の子』(1956)や『千羽鶴』(1958)は、特に子どもたちの視点から戦争の悲しみを描いた作品として高く評価されています。また、優れた科学教育映画である『自然のしくみ ―ノミはなぜはねる―』(1960)や、ジャズのリズムが印象的な『海の恋人たち』(1959)も注目すべき作品です。どの作品も、木村が持つ高い演出力を如実に示しています。

解説・講演会の開催



上映にあたって、映画について深く理解を深めるための解説や講演会も用意されています。新選組やからゆきさんの上映後には、専門家による解説が行われるので、映画についてより詳しく学ぶことができるのも魅力的です。特に、木村荘十二という映画作家の作品を通じて、彼の創作活動の全貌が明らかになる月となるでしょう。

開催概要



  • - 企画名:映画監督 木村荘十二(英題:Sotoji Kimura Retrospective)
  • - 会期:2026年10月13日(火)-25日(日)、11月3日(火)-15日(日)※月曜休館
  • - 会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
  • - 入場料金:一般1300円、高校・大学生・65歳以上1100円、障害者手帳をお持ちの方800円など、各種割引あり

木村荘十二の豊かな映画世界に触れられる、またとない機会をお見逃しなく。


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