舞台『HINOTORI』の魅力
2025-07-09 16:08:31

国際舞台芸術『HINOTORI』が描く未来への問いと多様性の可能性

国際舞台芸術『HINOTORI火の鳥』が描く未来への問い



2025年9月13日、ロームシアター京都にて、空間演出家である小池博史氏が手掛ける国際舞台芸術作品『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/火の鳥・海の神篇』が幕を開けます。2ヶ月後の10月には東京・なかのZERO大ホールでも上演される予定です。7月21日からチケット販売が開始されます。

この作品は「火の鳥プロジェクト」の最終章として位置付けられ、過去4年間に渡る国際共同制作の成果です。ポーランド、マレーシア、ブラジルで制作された3作品を基にし、死と再生を象徴する火の鳥伝説を通じて、現代の混沌とした状況における私たちの未来の可能性が描かれます。舞台は、演劇、ダンス、音楽、美術、映像が有機的に融合し、観客に感動を与える「生命体」となっています。

音楽と身体が交わる多様性の舞台


出演する音楽家たちはポーランド、マレーシア、ブラジルをはじめ、日本を含む多国籍。彼らの演奏は、雅楽や古典音楽と共にジャズ、ラップ、南インド古典音楽のカルナティック音楽、そしてブラジルのビリンバウやポーランドの民族楽器が交錯します。この音のモザイクは、国やジャンルを超えた舞台空間を創り出し、感情に訴える力を持っています。

また、舞台上では日本の伝統芸能(能、日本舞踊、ジャワ舞踊)と現代芸術が融合し、7つの異なる言語(日本語、英語、ポーランド語、ジャワ語、北京語、ポルトガル語)が使われます。身体の躍動は、文化や言語を超えた直接的なコミュニケーションを促進し、観客に普遍的なテーマを提示します。

現代社会の心に響くメッセージ


『HINOTORI』では、人工地震や都市崩壊、権力の暴走といった現代の問題も描かれます。それは、AIやパンデミック、地政学的リスクを超えて、私たちが現代社会で「生きる意味」を再考するための問いを投げかけます。今回の公演は、ただのエンターテインメントにとどまらず、観客に深い思索を促すものとなるでしょう。

小池博史の独自の表現


演出・構成を手掛ける小池博史氏は、42カ国での上演経験を持つ舞台芸術家です。彼が創設した「パパ・タラフマラ」は、舞台芸術の枠を超えた多彩な表現を追求してきました。これまでに国内外で多くの作品を創作し、2023年にはポーランドの現代演劇賞に選ばれるなど、高い評価を受けています。

彼の創作スタイルは、演劇、ダンス、美術、映像を組み合わせた多様性にあふれたものであり、異なる文化や言語、ジャンルを越えて「人間とは何か」「未来はどこへ向かうのか」といった根源的な問いかけを行っています。

公演概要


京都公演


  • - 日程: 2025年9月13日
  • - 会場: ロームシアター京都サウスホール
  • - 開演: 12:00 / 17:00(各回30分前開場、上演時間:約2時間)
  • - チケット料金: 一般4,500円、U-25 2,800円(要身分証)

東京公演


  • - 日程: 2025年10月11日〜14日
  • - 会場: なかのZERO大ホール
  • - チケット料金: セット券(山の神篇+海の神篇)S席17,000円、A席12,000円、B席8,000円

チケットは、2025年7月21日から販売開始となります。詳細は公式ウェブサイトをチェックしましょう。

この『HINOTORI』は、ただの舞台作品ではなく、私たちの未来に向けた重要なメッセージを届けるものです。感動的な音楽と身体表現を通じて、観客全員が新たな視点を得られることを期待しています。


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