戦時期映画再発見
2025-05-15 16:38:26

国立映画アーカイブで開催される戦時期映画の真実を知る企画

国立映画アーカイブでの上映企画 '返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇'



国立映画アーカイブが開催する『返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇』は、2025年7月15日から8月24日まで、映画界の重要な歴史を学ぶ貴重な機会を提供します。アメリカ議会図書館から返還された約1,400本にもわたる、日本映画の中でも特に戦前・戦中期に存在した劇映画を中心に、29プログラム、計31作品を上映します。この企画は、1960年代から1980年代に返還された映画の中でも、特に1970年以降に焦点を当て、国内での公開機会が限られていた作品を再発見する場です。

流れを受け継ぐ企画の枠組み



過去には、第一次・劇映画篇や第一次/二次・劇映画篇などを経て、この『第二次・劇映画篇』が設立されました。主に1937年から1944年に製作された作品に焦点を当て、当館にて初めて一つのコレクションとしてまとめる試みです。具体的には、アメリカ議会図書館から1967年と1968年に返還された劇映画が対象となります。

戦時下の映画の作品とその意味



この企画の見どころは、戦時中の映画がもたらした光と影です。米国内で接収され、その後当館に返還された作品群は、映画検閲や国の政策の影響を受けて製作されました。こうした背景を知ることで、映画を通じて教育や情報戦がどのように行われたのかを考えるきっかけとなるでしょう。

注目作品の紹介



中でも注目すべき作品は、1931年の無声映画『紅蝙蝠 第一篇』や、1937年の異彩を放つゾンビ映画『怪奇 江戸川乱山』などです。これらは50年ぶりに公開されるものであり、視聴者にとって新たな発見となることでしょう。また、監督陣も著名な巨匠たちによるもので、各作品には高い芸術性と歴史的意義が込められています。

特別イベントのお知らせ



さらに、この企画にあたっては特別イベントも開催されます。例えば、8月9日には『紅蝙蝠 第一篇』の上映に伴い、活動写真弁士の片岡一郎氏による説明と無声映画楽士宮澤やすみ氏の三味線演奏があります。また、8月23日には『海の母』の上映後に、真鍋昌賢氏による講演が行われる予定です。これらのイベントは観客にとって貴重な体験となり、映画の世界をより深く理解する助けとなるでしょう。

まとめ



国立映画アーカイブの『返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇』は、戦時中の映画に再注目し、それらが持つ歴史的価値を示す重要な企画です。特に、今まで埋もれていた作品が新たに上映されることによって、映画ファンはもちろん、一般の観客にとっても新たな視点や理解を提供することでしょう。会期中に足を運び、是非貴重な作品を体験し、映画の持つ力を感じてください。


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