新素材箏爪の挑戦
2025-10-15 15:53:00

新素材の箏爪が奏でる音色、象牙に代わる新たな風を吹き込む

新素材の箏爪が奏でる音色、象牙に代わる新たな風を吹き込む



専門家によると、和楽器における象牙の利用には長い歴史があり、特に箏や三味線、琵琶などでその重要性が認識されています。これまでプロ奏者たちは音色にこだわり、象牙製の楽器を好んできました。しかし、1990年に導入されたワシントン条約により、象牙の国際取引が禁止され、それ以降の動向を見ても国内での取引も徐々に難しくなってきました。その中で、プロ奏者たちは良質な音色を求め、代替品の開発が求められていました。

新素材箏爪の開発背景



Sera Creationsは、近年の需要に応えるべく新たな筝爪の開発に取り組んできました。特に、竹由来のセルロースナノファイバー(CNF)を用いた箏爪の試作を進め、音響特性の比較を行った結果、象牙製に近い音色を実現することに成功しました。プロ奏者や音響研究者との協力を経て、この新素材が一般に公開される運びとなったのです。

音響測定の結果



先日行われた音響測定では、竹由来のCNF製箏爪と象牙製の音を比較分析しました。このデータは特に注目すべきもので、製品番号4の箏爪は象牙の音色に非常に近いことが示されました。音響測定器による結果は、音の立ち上がり部分の拡大分析も含め、非常に興味深いものでした。

イベント「象牙を使わない箏コンサート」



新素材の音色を直接体感してもらうべく、認定NPO法人野生生物保全論研究会は「象牙を使わない箏コンサート」を開催します。このコンサートは3つの目的を持っており、第一に新素材の提案、第二に象牙への依存からの脱却、そして第三にアフリカの伝統音楽とのコラボレーションを通じて象牙取引禁止運動の理解を促進するものです。

2025年10月31日、東京ウィメンズプラザホールにてこのコンサートが開催されます。参加者は新しい文化の発信を感じることができるでしょう。親子で楽しめる親子室チケットもあり、ぜひ多くの方に足を運んでもらいたいです。コンサートでは、トークや生演奏、さらにはワークショップも行われ、音楽とともに新たな風を感じることができるはずです。プロの演奏者による演奏もあり、新しい音色による体験は皆様を魅了することでしょう。また、アフリカの伝統楽器ともコラボレーションし、音楽の力で世界の意識づけを図ります。

新しい時代の音楽を体感し、象牙との関係を見直す のも良い 学びの機会といえるでしょう。いまこそ新たな音色とともに次世代の文化を築くための第一歩を踏み出す時です。感動的な音楽体験をお楽しみに。


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