新たなフィラメントの登場
3Dプリンター業界に新たな変革が訪れました。株式会社サンステラが、Polymaker社製の「Fiberon™ PPS-CF10フィラメント」を日本市場に投入することを発表しました。このフィラメントは2025年11月17日(月)から購入可能で、エンジニアリング用途に特化した素材です。
Fiberon™ PPS-CF10フィラメントの特徴
新しいFiberon™ PPS-CF10フィラメントは、ポリフェニレンサルファイド(PPS)に短繊維カーボンファイバーを混合したものです。この組み合わせにより、以下のような特性を持ちます:
- - 耐薬品性と耐熱性:250℃以上の高温にも耐え、化学薬品にも強い。
- - 難燃性:UL規格94 V-0相当の難燃性を実現。
- - 高剛性と高強度:用途に応じた優れた性能を誇る。
- - 寸法安定性:変形しにくく、製品の品質を保持する。
これにより、従来のフィラメントでは難しかった、厳しい環境条件下でも安心して3Dプリントが行えます。
3Dプリンターの進化と新たな需要
最近、製造業における3Dプリンターの利用は、単なる試作を超えて、実際の量産部品や機能部品の生産にまで及んでいます。しかし、特に高温・化学薬品にさらされる環境では、従来のフィラメントでは十分に対応できないことが多くありました。そこで、新しい「Fiberon™ PPS-CF10」が登場します。このフィラメントは、安定した結果を出せるだけでなく、採用することで製品の可能性を大きく広げます。
優れた技術とユーザーフレンドリーな設計
Polymakerは、その技術力の高さに定評があり、特に工業用途で注目されています。本製品は、Bambu Lab製3Dプリンター用のスライスソフトに特化した印刷パラメータも設けられており、ユーザーは煩雑な設定を気にせずに安定した造形を行うことができます。加えて、端面強化スプールを採用しており、サポート材を使用する際にも摩耗を気にせずに扱えます。
製品の詳細と販売情報
新しいフィラメントの詳細は、以下の通りです:
- - 販売価格:500gで¥18,700(税込)
- - フィラメント径:1.75 mm(±0.05 mm、通常は±0.02 mm)
- - 推奨プリント温度:310 – 350 °C
- - 推奨プリント速度:最大300mm/s
サンステラとPolymakerについて
本製品を日本市場に供給する株式会社サンステラは、3Dプリンター関連製品の専門商社であり、10年以上の経験を持ちます。年間2,500台以上の販売実績を誇り、信頼のおけるサービスを提供しています。Polymakerは、世界中で高品質な3Dプリンター用フィラメントを供給するブランドとして知られており、その品質管理は業界トップレベルです。
新たなフィラメント「Fiberon™ PPS-CF10」の登場によって、3Dプリンティングの可能性はさらに広がります。今後の展開に注目です。