アジア最大級の映画祭で輝く『ABYSS』
2025年に開催されるアジア最大の短編映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)において、吉本実憂と塩田みうが主演する短編映画『ABYSS』が「ライブアクション部門/ジャパン」にノミネートされました。この映画祭は、5月28日(水)にTAKANAWA GATEWAY CITYで行われるオープニングセレモニーで幕を開け、レッドカーペットには審査員の岩井俊二監督や人気韓国スターのオ・マンソクさんも登場します。
映画『ABYSS』の魅力
『ABYSS』は、長崎県佐世保市宇久島を舞台に描かれた物語で、冒頭から引き込まれる緊迫感が特徴です。ストーリーは、吉本実憂演じる詩と、塩田みう演じる恋人・七が共に、七が犯した殺人の後処理を手伝う展開から始まります。二人は工藤孝生演じる武とともに、死体を運び出し、底なしの穴に捨てるために森へと向かうのです。このシリアスでありながらも心理的に深いストーリーは、観客を緊張感で包み込みます。
SSFF&ASIA2025のテーマと会場
今年のSSFF&ASIAは、「creative active generative」をテーマに、多彩な作品が一堂に会する機会になります。上映スケジュールは4月24日(木)から6月30日(月)まで続き、TAKANAWA GATEWAY CITY、表参道ヒルズ スペースオー、赤坂インターシティコンファレンスなど、複数の会場で行われます。特に注意が必要なのは、会場ごとに異なるプログラムや期間があるため、事前の確認が推奨されます。
監督・キャストの想い
監督の野上鉄晃は、「この作品が多くの方に観てもらえることを願っています」と述べ、作品への熱意を感じさせます。出演する俳優たちもそれぞれ、ノミネートに対して喜びを表現し、特に塩田みうは「孤独でありながら寄り添う3人を見守っていただければ嬉しい」とコメントしています。
吉本実憂も「島で育った若者の心の奥底を描いた作品です」として、地元の方々に感謝を伝えています。工藤孝生もまた、自身が演じる役に対して深い思い入れがあり、「ただそこに“居る”ことを信じていた」と振り返ります。
今後の展望
『ABYSS』は、米国アカデミー賞が公認する映画祭でのノミネートを受けて、さらなる注目を集めることでしょう。多くの短編映画が評価される中で、彼らの作品が際立つ存在となることを期待します。今後の上映や受賞の知らせが待たれます。