映画の歴史をひも解く！新東宝と近代映画協会の資料展示会

映画資料展示会「日本映画史探検！」の概要

特定非営利活動法人映像産業振興機構（VIPO）が主催する映画資料展示会が、2025年2月22日から3月2日までの期間、調布市文化会館で開催されます。この展示会では、「日本映画史探検！」と題し、新東宝、国際放映、近代映画協会の歴史とその影響力を探ります。

展示される資料とその意義

展示内容は多岐にわたり、令和6年度の調査結果を基に新東宝と国際放映、近代映画協会の活動を紹介します。これらの映画資料は、過去15年間の短い期間でありながら、日本映画界に多大な影響を及ぼした歴史的な作品や、著名な監督、俳優による貴重な資材が整然と並べられています。

展示例としては、映画『煙突の見える場所』がベルリン映画祭で受賞した際の賞状、石井輝男監督や山際永三監督の旧蔵脚本、さらには映画『裸の島』のモスクワ国際映画祭受賞トロフィーなど、実際に映画制作に関わった貴重な資料が公開されます。特に、新藤兼人の未映画化脚本「ヒロシマ」の直筆原稿は、映画制作現場の生々しさを伝える貴重な証言となります。

文化庁事業による取り組み

この展示会は、平成30年度から始まった文化庁の事業の一環として実施されています。令和5年度から国立映画アーカイブの取り組みとしても位置づけられ、VIPOが継続して運営を行っています。展示会を通じて、映画資料の保存とアーカイブの重要性が改めて認識されることを期待しています。

参加方法と詳細

開催日時は2025年2月22日（土）から3月2日（日）まで、毎日10時から19時までの間、無料で観覧することが可能です。会場は調布市文化会館の2階北ギャラリーで、映画ファンや興味を持つ方々にとって見逃せないイベントとなっています。

コラボレーションと支援

本事業は、公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団、国際放映、近代映画協会など、さまざまな団体と協力しています。映画資料のアーカイブ化に向けた取り組みが進められ、特撮アーカイブセンターや映画資料館との連携も図られています。この展示会は、日本の映画文化を支えるネットワークの重要性を再確認させる貴重な機会です。