坂本龍馬と新選組の真実に迫る特別番組
10月22日(水)午後9時から放送される「磯田道史の歴史をゆく」は、日本の幕末期を駆け抜けた歴史的人物たち、坂本龍馬と新選組に焦点を当てた特別番組です。この番組では、長らく謎として残されていた彼らの真実に迫る内容が展開されます。
番組の中心的なテーマは、坂本龍馬の暗殺の背景と新選組の実態です。京都霊山護国神社と霊山歴史館を訪れた磯田道史教授が、貴重な史料や最新の研究結果をもとにそれぞれの事実を紐解いていきます。
坂本龍馬暗殺の科学的検証
番組では坂本龍馬の暗殺に使用された脇差について詳しく紹介されます。この脇差を持っていたのは京都見廻組の桂早之助であり、刃こぼれが残る刀身は当時の凄惨さを物語っています。なぜ、この脇差が使用されたのか、その理由も解明されます。
近江屋での事件に関する模型からは、龍馬が身を隠しながら立ち上がった際、隣接する天井に頭をぶつけるほどの低さであったことが判明。この環境を考慮し、桂早之助はより短い脇差を選んだと推測され、彼が狭い室内での戦闘を想定して準備を整えていたことが浮かび上がります。
桂早之助の驚きの経歴
さらに番組では、桂早之助に関する履歴書「由緒書」を公開します。彼は長州藩史の取り締まりにも携わった戦国時代の精鋭であり、将軍に対しても剣術を披露するなど、その実力を証明してきました。この事実は、桂早之助が龍馬暗殺という重要任務にうってつけの剣士であったことを示しています。
新選組の新史料公開
また、番組では新選組に関する貴重な史料も紹介されます。新選組の隊士、山崎丞の日記が2025年の霊山歴史館に新たに収蔵されたことから、その内容を基に新選組の内情を読み解いていきます。実は、新選組は早くから西洋式の戦法を取り入れており、日記に記された号令からその実態が浮かび上がります。
土方歳三に対する藩主級の扱いや、当時の新選組の意外な側面についても明らかになります。これらの新たな史料によって、歴史の深い部分に触れることができる貴重な機会となることでしょう。
磯田道史教授のコメント
磯田道史氏は、「今回の番組では、坂本龍馬の頭に振り下ろされた桂早之助の刀が持つ意味を探求しました。暗殺当時の詳細が分かる貴重な刀があり、その刀に残る刃こぼれや色合いが教えてくれる物語があります。また、新選組の事実を掘り下げることができたのは嬉しい限りです」と述べています。
これまでの歴史番組では味わえない内容をお届けするとのこと。ファン必見の特別放送です。
番組情報
- - 番組名: 磯田道史の歴史をゆく
- - 放送局: BS日テレ/BS日テレ4K
- - 放送日時: 2025年10月22日(水)午後9時~9時54分
- - 出演: 磯田道史(国際日本文化研究センター 教授)、田中道子
- - 取材協力: 京都霊山護国神社、霊山歴史館