音楽ビジネスの新たな風を呼び込むbemyfriendsの戦略
bemyfriends(ビーマイフレンズ)が、SK Squareの子会社であるDreamus Companyの買収に向けた株式売買契約を締結し、今後のファンダムビジネスに大きな影響を与えることを発表しました。この決定は、音楽コンテンツとファンダムを一体化させる新たな挑戦として注目されています。
この買収によって、bemyfriendsは音源ストリーミングや音楽流通、公演インフラなど、活動の幅を広げることが期待されています。特に、Dreamusが持つ音楽ストリーミングプラットフォーム「FLO」とbemyfriendsの「b.stage」が統合されることで、ただの音楽視聴に留まらず、ファンとのコミュニケーションや商品の購入、ライブ体験の提供まで行える革新的なプラットフォームが誕生するでしょう。
bemyfriendsは、2022年にb.stageのグローバルサービスを開始して以来、K-POPをはじめとする多岐にわたるファンプラットフォームを手掛け、昨年と比べて3倍以上の成長率を記録しています。このような健全な成長を背景に、Dreamus Companyの買収を進めたことは、両社のシナジーを利用したビジネス拡大の一環とされています。
また、bemyfriendsは、三菱地所CVC「BRICKS FUND TOKYO」やグローバルベンチャーキャピタル「Goodwater Capital」からの大規模な投資を受け、さらなる成長を後押しする資金を確保。Dreamus Companyとの連携によって、音楽関連のファンダムビジネスにおけるバリューチェーンが完成し、音楽を愛するファンたちに新たな価値を提供できる環境が整う見込みです。
具体的には、bemyfriendsはDreamusが提供する音楽流通や公演インフラを基に、音楽関連のファンダムビジネスを拡大させる方針です。b.stageの特長であるファンとアーティストの1対1のコミュニケーションやコミュニティ、グッズの商取引といった機能をFLOと連携させることで、ファンはよりスムーズな体験を享受できるようになります。
今後、音源ストリーミングからファンとのコミュニケーション、商品購入、公演チケットの予約までをワンストップで行えるサービスの構築が例示されています。これにより、bemyfriendsはグローバルファンダムビジネス市場においてトップを目指すという明確なビジョンを掲げており、世界中230カ国でb.stageを通じて構築してきたファンとの信頼関係を活かしたさらなる展開に期待が寄せられています。
bemyfriendsの代表、ソ・ウソク氏は「この買収は、音楽産業における新しいビジョンを実現するための重要なステップです。他のIPと同様に、音楽ファンダムも持続可能なビジネスを築く手助けができることを願っています」と語ります。彼は、Dreamus Companyが持つ強力なプラットフォームは、ファンとアーティストの関係をより深め、今までにない音楽ファンダム体験を生み出す原動力になることを確信しています。
さらに、bemyfriendsはNetflixのヒット作「K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ」の公式ファンコミュニティも手掛けており、コンテンツIPを基にしたファンダムビジネスへの進出も視野に入れています。このように、さまざまなIPを活用しながら持続可能な成長を目指し、革新的なパートナーシップを構築していく姿勢が見受けられます。
この購買提携によって、bemyfriendsは音楽関連の新たなビジネスモデルを打ち立て、業界に新風を吹き込む存在として注目されるでしょう。ファンとアーティストがより密接に繋がる未来に向けて、今後の展開が楽しみです。
