多言語動画制作アプリ
2025-10-02 12:56:35

NECが開発した多言語動画制作アプリで放送業界の未来が開かれる

NECの革新:多言語動画制作アプリ



日本電気株式会社(NEC)が、株式会社毎日放送(MBS)と共同で開発した、多言語動画制作支援アプリが放送業界に革新をもたらします。この画期的なWebアプリケーションは、AIアバターソリューションを活用して、動画制作の効率を大幅に向上させることが期待されています。2025年8月から実施された実証では、従来なら複数の専門スタッフが必要とした工程を、1人の担当者が約10分で完了できることが確認されました。

制作現場の課題と多言語対応の必要性



昨今、放送業界は専門的人材不足に悩まされています。その一方で、インバウンド観光客や在留外国人向けに情報を発信するための多言語対応の重要性は増す一方です。NECはこのニーズに応えるため、既にAIアバターソリューションを利用した動画サービスを提供していました。しかし、外国語対応のためには、翻訳や動画用のハッシュタグといった異なる言語コンテンツの準備が必要でした。

新しいアプリの機能と利点



今回のアプリは、日本語原稿を入力すると、AIアナウンサーが自動的に翻訳を行い、多言語動画制作をシームレスに実現します。具体的には、以下のような機能があります:
1. 原稿の準備:日本語の原稿をAI校正機能でチェックし、簡単なメモからでもアナウンサー用の質の高い原稿へと推敲されます。
2. 映像の準備:ニュース映像や画像を使用して、自動でスライドショー形式の動画を生成することができます。
3. メタ編集:AIが見出しやハッシュタグ、要約文を自動で生成します。
4. 多言語編集:指定された複数の言語(英語、中国語、韓国語、フランス語)に自動翻訳されます。
5. 動画コンテンツ生成:翻訳されたテキストを基に、AIアナウンサーによる音声合成とアバター動画を自動生成します。
6. 投稿:完成した動画をSNSや配信プラットフォームへ投稿できます。

この機能により、従来求められた多くの専門スタッフが不要となり、動画制作のスピードと効率は飛躍的に向上しました。

実証結果と今後の展望



MBSは本アプリを用いて「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」に関するニュース動画を多言語で制作しました。その結果、従来の多数のスタッフや時間が必要だったプロセスが、わずか10分で完了できることを実証しました。今後、NECはこの成果を基にさらなる機能拡充を進め、実用化を図ります。

都市部における多様な情報発信と、メディア業界が直面する課題解決に向けた取り組みを続けていくことで、より豊かで多様な情報の提供が可能になります。

このことに関する詳細は、2023年11月19日から21日に幕張メッセで開催されるInterBEEで、NEC主催のオープンセミナーを通じて発表される予定です。来場者は実際の活用事例を直接聴くことができる貴重な機会です。

最後に



この革新的なアプリは、次世代のメディア制作のあり方を示唆しており、NECの挑戦は今後も注目されるでしょう。

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本件に関するお問い合わせ先は、NECメディアソリューション統括部までお寄せください。
NEC メディアソリューション公式サイト


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