FiTOがグッドデザイン賞を受賞
アパレルのエコデザインサービス「FiTO」(フィト)が、2025年度グッドデザイン賞を受賞した。この賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催するもので、優れたデザインやデザインの社会への貢献を評価する。今回の受賞は、FiTOが提唱するサステナブルなアプローチと、それに基づく製品・サービスの品質が高く評価されたことを示している。
FiTOは、環境に優しい衣服生産とアウトドアウェア愛用者向けのリペアサービスを組み合わせた新しいコンセプトを持っている。Webアプリを利用して簡単に依頼できるこのサービスは、森林由来のクレジットを活用し、実質的にCO₂の排出をゼロにすることを実現している。さらに、製品情報はデジタルパスポートとしてQRコードで提供され、消費者に透明性を持たせる仕組みが備わっている。
この受賞を契機に、株式会社フクルはサステナブルなアパレルの循環に対する認知度を高めていく考えだ。受賞作の展示は、2023年11月1日(土)から5日(水)まで、東京・六本木の東京ミッドタウンで行われる「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて行われる。このイベントでは、FuTOの受賞作品が来場者に披露される予定だ。
FiTOの特徴
FiTOは、単なるリペアサービスに留まらず、環境問題に配慮した衣服生産の仕組みを導入している。主に以下の2つがその特徴だ。
1.
サステナブルな材料の使用
FiTOでは、環境に優しい素材を選択し、製服プロセスにおいて持続可能性を考慮している。これにより、廃棄物を減らすだけでなく、消費者にとっても安心して使用できる製品を提供している。
2.
地域貢献の仕組み
収益の一部は地域の森林管理や保全活動に寄与し、生物多様性を支える役割を果たしている。この取り組みを通じて、環境負荷を減少させ、循環型ファッションの推進を図っている。
グッドデザイン賞の審査員からは「アパレル産業における環境問題に対し、デザインの初期段階からアプローチしている姿勢が評価された」とのコメントも寄せられている。このように、従来の「作ってから考える」というアプローチとは異なり、デザイン過程から環境に配慮した取り組みを行うことで、業界全体の方向性をも示す可能性があると位置づけられている。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本のデザイン評価制度であり、国内外の多くの企業が参加する世界的なデザイン賞として知られている。受賞は「Gマーク」として広く認識され、このマークを持つ製品は、質の高いデザインの象徴として多くの支持を得ている。グッドデザイン賞は、生活の質の向上や社会的な課題解決を目指し、毎年実施されている。受賞したデザインは、ただの美しさだけでなく、環境や社会的な貢献も評価の対象となる。
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