アジア最大規模の国際短編映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)は、2025年に特筆すべき新しい試みとして「サイバーエージェント縦型アワード」を創設することを発表しました。このアワードは、株式会社サイバーエージェントとの共同によるもので、スマートフォンの普及によって変わりゆく視聴スタイルに対応した作品やプロジェクトを称えることを目的としています。
今年のSSFF & ASIAは、縦型コンテンツの可能性に着目し、その効果的な表現に秀でたショートドラマやSNS動画といった多彩な作品に光を当てることで、新たな文化の創造を目指します。現代では、縦型コンテンツの需要が高まっており、従来の横型コンテンツとは異なった新しい視覚体験が求められています。そのため、サイバーエージェントは早期にこのトレンドに気づき、縦型動画への投資を進めています。
サイバーエージェントの取り組みの一環として、「極AIお台場スタジオ」が登場します。このスタジオでは、最新のAIおよび3DCG技術を駆使し、広告効果の最大化を目指したクリエイティブ制作が行われます。具体的には、高性能のLEDウォールやボリュメトリックキャプチャ技術を駆使して、従来の広告やコンテンツ制作の新たな可能性を開いています。
新設されるサイバーエージェント縦型アワードの受賞対象には、縦型動画の特性を生かしたクリエイティブが含まれます。特に、創造性やメッセージ性、そして映像表現の革新性に富む作品が評価対象となります。また、受賞者には賞金50万円と、極AIお台場スタジオ体験ツアー及びスタジオを使用した作品制作権が付与されます。
今回のアワードセレモニーには、映画監督の岩井俊二氏とサイバーエージェント エンターテインメントプロデュース局長の安藤達也氏が登壇し、受賞作品の発表を行います。岩井氏は自身の作品制作の経験から、縦型作品ならではの魅力や挑戦について触れ、今後の縦型コンテンツの可能性に期待を寄せています。彼は、過去の名画が縦構図であることが多いことから、縦型動画の可能性がこれからさらに広がると語っています。
安藤氏は、今後のサイバーエージェントの縦型動画プロジェクトについても発表する予定で、映像表現に革新をもたらすことに注力しています。
SSFF & ASIA 2025の開催期間は4月24日から6月30日までであり、様々なプログラムやイベントが予定されています。また、アワードセレモニーは6月11日に行われ、多くのクリエイターや観客が集まることが予想されます。アワードを通じて、サイバーエージェントは縦型コンテンツ文化をさらに発展させ、新しい映像体験を提供し続けることでしょう。予めノミネートされた作品に関する発表も後日行う予定で、期待が高まります。
この新たに創設される縦型動画アワードは、映像業界に新しい波をもたらすことが期待されており、若手のクリエイター達が斬新な表現にチャレンジする機会を提供するものです。クリエイターたちの新たな道を開くこのイベントに、ぜひご注目ください。