アジアの牛丼技術を競う！吉野家「アジアカップ」東京開催の様子

吉野家「アジアカップ」、東京での国際技術大会

9月25日、牛丼界の名門・株式会社吉野家ホールディングスがアジアエリアの店舗を対象にした国際実技大会「アジアカップ」を東京で開催しました。このイベントは、吉野家が誇る牛丼の味と技術を継承し、さらなる向上を目指す取り組みです。

大会の舞台となったのは、東京・有楽町にある吉野家の店舗前。今回集まったのは、台湾、シンガポール、フィリピン、インドネシア、モンゴルからの各国代表6名です。彼らはいずれも自国のユニフォーム姿で、誇り高き競技者たちとしての役割を担っていました。

「アジアカップ」は、吉野家が国内で開催している「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」の国際版です。国内大会では1977年にスタートし、技術や接客に関する70項目以上の基準で評価されています。牛丼の煮肉のスキルや、美しい盛り付け、スピード、そして丁寧なお客様への配慮が審査基準となっています。

今回の大会では、各国代表が特訓の成果を発揮しました。牛丼の調理過程、盛り付けのスピード、お客様への挨拶など、多様な項目が厳しい審査を経て評価されました。その中には、日ごろの調理で使用している“おたま”を持参する参加者もおり、各国の熱意がひしひしと伝わってきます。

表彰式では、各代表者の調理風景を録画した動画が流れ、審査員からは具体的なフィードバックが行われました。その結果、最優秀賞は台湾代表に決定し、賞金とともにクリスタルトロフィーが進呈されました。準優勝にはシンガポール、3位にはフィリピンが選ばれ、それぞれ賞金を手にしました。

大会終了後には、懇親会も開催され、大会参加者同士の交流が促進される場となりました。技術を競った後の親睦を深める姿に、さらなる国際的な交流の可能性を感じさせます。

吉野家ホールディングスは、アジアにおけるブランド価値を維持し、技術の研鑽と継承を通じて、海外店舗でも高い品質を保つことを目指しています。今後もこのような国際大会を通じて、牛丼文化の普及を図っていくことでしょう。