バリアフリー上映会があうるすぽっとで実現!
公益財団法人としま未来文化財団が主催する「バリアフリー上映会」が、2025年11月1日に東京のあうるすぽっとで開催されます。この映画イベントは、映画の楽しみを視覚や聴覚に障がいのある方を含め、全ての人々に提供することを目的としています。
今年の上映作品
上映される作品は、名誉都民としても知られる草笛光子さんが主演する『九十歳。何がめでたい』と、第42回ぴあフィルムフェスティバルでグランプリに輝いたドキュメンタリー『へんしんっ!』の2作品です。どちらの作品も、様々な年齢層や背景の人々に共感を呼び起こすことが期待されます。
『九十歳。何がめでたい』
この作品は、直木賞作家・佐藤愛子のエッセイを原作とし、90歳を迎えた草笛光子がエネルギッシュな演技を披露します。彼女の生き様を通じて、観客は笑いや共感を得られることでしょう。99分の上映時間の中で、人生の喜びや苦悩を共に体感できるエンターテイメントが期待されます。
『へんしんっ!』
監督であり全盲の石田智哉が、障がい者の表現活動の可能性を探る内容となっています。多様な身体と表現を紹介することで、観客に新しい視点を提供し、社会の中での理解を深める手助けをします。この作品は94分で、上映後にはトークイベントが設けられています。
バリアフリーへの取り組み
あうるすぽっとでは、バリアフリー上映会が開催されることにより、障がいの有無に関わらず全ての人が一緒に映画を楽しめる環境を提供します。具体的には、以下のような鑑賞サポートサービスが整備されます:
- - バリアフリー字幕:話者名や音の情報を含む字幕を表示し、視覚障がい者にも情報を伝えます。
- - 音声ガイド:場面展開や役者の動きを音声で説明することで、聴覚障がい者でも作品の内容を理解しやすくします。
- - 手話通訳:当日の受付で手話通訳が提供されるため、聴覚にハンディキャップを持つ方も安心して参加できます。
さらに、会場内には車椅子や盲導犬の受入れも可能で、全ての観客が共に楽しめる場となるよう工夫されています。ただし、車椅子利用の場合にはスペースに限りがあるため、事前に確認しておくことをお勧めします。
制作者の思い
映画は、感動や興奮を分かち合う特別な体験です。その素晴らしさを全ての人に届けるために、あうるすぽっとは「ひらかれた場」としての役割を果たすべく努力しています。上映会では、障がい者にも対応した情報保障をしっかり整え、「共体験」の喜びを重視しています。
共に作品を観ることで、観客同士の新たな交流や理解が促進され、文化芸術のアクセシビリティが広がることを願ってやみません。今回のバリアフリー上映会が、皆様の心に残る素敵なひとときとなることを期待しています。
イベントに関する詳細はこちらをご覧ください:
あうるすぽっとホームページ
ぜひこの機会に、皆さんで映画を楽しみに集まりましょう!