被爆79年の記憶
2025-08-21 16:38:41

TSSアーカイブプロジェクトが被爆79年の記憶を英語版で発信!

被爆79年 託されし人たち 幅広く届けるTSSの新番組



2024年8月6日、被爆79年を迎え、テレビ新広島(TSS)は新たな番組『託されし人たち〜被爆79年 約束の時〜』を放送しました。この特別番組の英語版が2025年8月21日から世界中に向けて配信されることが発表され、国際的な平和のメッセージを広げる新たなステップとなります。

本番組は、広島の放送局としての責任を果たすべく、核兵器廃絶と平和の実現を求めてきたTSSが取り組んできたアーカイブプロジェクトの一環です。被爆者の数が減少し、その平均年齢が85歳を超える中で、3人の伝承者の物語を通じて、平和を次の世代へどう伝えるかという問いを提示します。

被爆者の現実とその思い



2024年3月の時点で、被爆者は約10万6,800人ですが、これは15年前に比べて約13万人も減少しています。高齢化が進む中、被爆者が自らの体験を語ることが難しくなってきている現状があるのです。

この番組の制作の背景には、ディレクターの宮崎隆史氏の思いが深く根ざしています。取材中に被爆者である細川浩史氏が死去した際、聞き手が少なくなっていく厳しい現実に直面しました。「このままでは、若い世代が被爆の実相を知らずに知らないままで終わってしまう。その危機感から、この番組を作ることになった」という言葉に、彼の強い信念が感じられます。

彼が語るように、番組に登場する3人は、それぞれ異なるバックグラウンドを持っていますが、共通するのは「平和に対する強い思い」です。そのストーリーを通じて、見る者が自身の言葉で実体験を伝えることの重要性を再考するきっかけとなることが、制作者たちの願いです。

継承の重要性



構成・プロデューサーの田中浩樹氏は、被爆者の高齢化が進む中、彼らの経験と記憶の「継承」がどのように行われるべきか、長年このテーマに向き合ってきたと語ります。これまでTSSが取材してきた被爆者たちの映像と共に、3組の異なる背景を持つ被爆者とその伝承者たちの思いを通じて、視聴者はあの日の記憶に向き合うことが求められます。

私たちの世代と次の世代が何を学び、どう行動すべきか、この番組を通じて問いかけられています。あの日の痛みを忘れず、未来を担う若者たちに伝える責任が、私たちにはあるのです。

制作スタッフとお問い合わせ



この特別番組の制作には多くの優秀なスタッフが関わっています。撮影は髙山祐一氏、馬越芳哲氏、渡辺亮介氏が支え、編集は藤本敏司氏が担当しています。また、ナレーションは西山穂乃加氏が務め、音楽は有留純氏が制作しました。

詳しい情報はTSSアーカイブプロジェクトの公式ホームページをご覧ください。お問い合わせは、TSS テレビ新広島まで、電話082-256-2117で対応しています。私たちとともに平和のメッセージを広げる活動に参加してください。


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