2025年2月23日、横浜市にある学校法人岩崎学園にて、「ハマる学生COLLECTION―ハルコレ―」という新たなコンテストが開催されました。このイベントでは、学生時代に特に熱意を注いだ活動や趣味、いわゆる「ガクハマ」をテーマにしたプレゼンテーションが行われ、多くの学生が自分の熱い思いを語りました。
全国の高校生や大学生、そして専門学生など、幅広い層からの応募が寄せられた中、一次審査を経て選ばれた5名が本選に進出しました。その中で、見事グランプリに輝いたのは、大阪府の高校生、ふーさん。「ノルウェーにハマっちゃった」と題した発表では、アニメ「ヘタリア」の影響でノルウェーに魅了された彼女の熱い思いが語られ、審査員からも高く評価されました。
ふーさんは、仲間からは少し引かれた存在でありながらも、毎朝の天気予報とともにノルウェーの気候をチェックし、登校中の音楽もノルウェー国歌という徹底ぶり。彼女の情熱は、ノルウェーの歴史や文化にまで広がり、いつかはその地に移住して貢献したいという夢を持っています。このような自身の「ハマり具合」をしっかりと見つめ直す姿勢が、高く評価された要因でしょう。
また、特別賞には神奈川県の高校生、水野凉さんが選ばれました。彼は幼少期から野球に挑戦し、全国3位に輝く実績を持つものの、その後はドローンの操縦や撮影に夢中に。親の反対を押し切って借金をし、ドローンスクールに通うまでになりました。彼の成長と情熱は、多くの人々の共感を呼んでいます。
このコンテストは、単に結果を競うものではなく、自らの好きなことにどれだけ没頭しているかを重要視するもの。審査員も多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルたちが集結し、その中でも特に注目を浴びるのは、東京大学の教授である池谷裕二さんのコメント。彼は、ふーさんの情熱が抜きん出ており、周囲からの反発をものともせずに自分の道を貫いている姿に感銘を受けました。
本選の内容は、4月末からYouTubeの「ガクハマ」チャンネルで公開される予定で、視聴者の再生回数によって「ポピュラリティー賞」が決定します。多くの学生が自らの情熱を分かち合うこの機会は、参加者だけでなく、観客にも刺激を与えることでしょう。
岩崎学園は、このように学生たちが情熱を持ち、自分自身のストーリーを語る場を提供することで、彼らの可能性を広げていこうとしています。若者たちが自分の「ガクハマ」を大切にし、未来に向かって自分らしく生きる力を育んでいくことを願っています。今後も「ガクハマ」の概念が広がり、多くの学生がその魅力を実感できるような取り組みが続くことを期待しています。