高橋幸宏の音楽史
2025-07-23 13:45:41

高橋幸宏の音楽遍歴を紐解く『僕の私的音楽史』の魅力

高橋幸宏の音楽遍歴を紐解く『僕の私的音楽史』の魅力



音楽界の巨星、高橋幸宏が自身の音楽の旅を振り返った著作『僕の私的音楽史』が、2025年8月6日に河出文庫から発売される。この本は、彼が音楽家として、また一人のリスナーとしてどのような道を辿ってきたのかを綴った貴重な記録だ。音楽の楽しみ方、感動を共有することの素晴らしさを存分に味わえる内容になっている。

本書の背景と特徴



『僕の私的音楽史』は、もともと2012年に発行された『心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック』の文庫版であり、長らく入手困難な状態だったが、文庫化にあたり、各種アップデートや新作内容が追加されている。

高橋自身の言葉を借りるなら、音楽はまさに「作り手と受け手が共有する独特な宇宙」だ。彼が自身の音楽だけでなく、さまざまなアーティストとの交流から受けた影響を軽快な文体で紹介している。

珠玉の音楽エピソード



本書では、ビートルズやニール・ヤングといった伝説のアーティストたちに加え、彼の音楽キャリアに影響を与えた数々の出来事やエピソードが語られている。特に、YMO「ライディーン」の製作秘話や初のソロ・アルバム『サラヴァ!』にまつわる話は、多くのファンにとって興味深い内容だ。

伝説のロックフェスとライブ映像



さらに、『WORLD HAPPINESS』のライブ音源や映像のパッケージ化、YMOの秘蔵ライブ映像の配信、人気番組での特集など、高橋の音楽活動は現在もなお多くの話題を呼んでいる。音楽ファンにとっては、この本を手に取ることで彼の圧倒的な存在感を再確認する貴重な機会でもある。

カバー写真のストーリー



また、カバー写真が撮影された背景も興味深い。2018年のブライトンでのプライベート旅行中、彼は細野晴臣氏の公演に参加した際のもので、この日がYMOが揃う最後のステージとなった歴史的な瞬間を記録している。このようなエピソードも、読者を楽しませてくれる。

構成者と新録解説



本書の構成を担ったのは、長年の友人であり音楽評論家の天辰保文氏。彼が高橋との対談を基に9000字の新たな文庫版を書き下ろし、正確な視点からの洞察を提供している。また、音楽家・鈴木慶一による解説も新録され、読者に高橋の音楽家としての魅力を伝える内容となっている。彼ら二人の視点から、幸宏の音楽的成長を深く理解することができるだろう。

詳細な目次



本書は各章ごとに詳細な目次を持ち、洋楽の魅力から高橋の創作過程、映画音楽、さらには新しい出会いに至るまで、音楽に関するさまざまなテーマを網羅している。多様なエピソードを通じて、彼がどのように音楽と向き合い、進化してきたのかが明らかになる。

最後に



音楽とは時に苦痛を伴いながらも、深い喜びをもたらしてくれる。この『僕の私的音楽史』は、そんな音楽への愛がたっぷりと詰まった一冊であり、音楽ファンならずとも、豊かな感性を刺激されることでしょう。高橋幸宏の音楽遍歴をぜひ一度味わってみてください。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 高橋幸宏 僕の私的音楽史 ポップ・ミュージック

トピックス(音楽)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。