株式会社セレスが傘下に持つstudio15が、WOWOWとタッグを組み、SNS時代に応じた新たな縦型ショートドラマの共同プロジェクトを発表しました。このコラボレーションは、オンラインでのエンターテインメント消費が増加する中、特にZ世代を中心とした若者たちに向けた映像コンテンツの新しい形を提供することを目指しています。
このプロジェクトでは、トレンドを敏感に捉えるstudio15と、オリジナルドラマ制作での豊富な経験を持つWOWOWが持ち寄る知見をもとに、企画から制作、プロモーションまですべての工程を一貫して手がけることになります。これにより、視聴者との新たな接点を創出し、映像ビジネスの新たな可能性を切り開くことが期待されています。現在、国内のSNSを中核にする立体的なコンテンツが時代の潮流となっており、特にTikTokなどのプラットフォームで人気を博する短尺映像が注目を受けています。
第1弾の取り組みとして、2025年7月18日(金)に「平成みたいだ」という縦型ショートドラマアカウントがTikTokで立ち上がります。このアカウントでは、1990年代から2000年代の音楽やファッション、当時の会話などを現代風に再構成し、過去の懐かしさと現代の新しさが交差する魅力的な世界観を演出します。キャストには、TikTokで260万人以上のフォロワーを持つ若手クリエイターが揃い、彼らの個性的な表現が新たなファンを生み出すことでしょう。
また、「平成みたいだ」アカウントでは、週2回の投稿を予定しており、SNS上での”推しキャラ化”を促進することで、フォロワーとの継続的な接点を確保します。これにより、単なる観賞に留まらず、視聴者が積極的に関与できるプロジェクトに育てていく狙いです。
WOWOWは、日本初の民間衛星放送局として、1991年から有料放送事業を展開し続け、多様なエンタメを提供してきました。そして、studio15は、若者向けの最新トレンドを取り入れたコンテンツ制作に特化した企業として知られています。双方の強みを生かし合うことで、このプロジェクトは新たな映像ビジネスの創造に寄与することを目指しています。
なお、プロジェクトにおける企画やコンテンツ制作だけでなく、視聴導線やIP展開を視野に入れた幅広い展開にも期待が寄せられています。今後、ブランドタイアップやオフラインイベントなども取り入れ、視聴者との関係を深める施策が検討されています。SNSの特性を最大限に引き出すことで、未来のエンターテインメントに新しい風を吹き込むこの試みが成功することを祈るばかりです。