井上ひさし戦後80年イベントの概要
『井上ひさしの魂を次世代へ~戦後80年戦争の記憶を∞に未来へつなぐ5日間』と題されたこの特別イベントは、井上ひさしが関与した演劇やその思想を後世に伝えることを目的に行われます。こまつ座によって様々なプログラムが用意されており、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAでの開催です。
知っておきたいコマツ座の歴史
こまつ座は1983年に創設され、井上ひさしを座付作家として迎えて以来、彼の作品を中心に舞台を制作し続けてきました。井上は演劇を通じて平和を訴え続け、その意志を継ぐため、こまつ座は毎年、彼の作品を上演しています。特に「ヒロシマ」「ナガサキ」「オキナワ」といったテーマは井上が生涯を通じて追求してきた重要な題材です。
イベントの詳細とプログラム
今回のイベントは、井上ひさしの作品を用いた特別な5日間のプログラムから構成されています。主な内容としては、以下のポイントがあります。
1.
舞台映像の上映会
こまつ座として初めての試みとなる舞台映像の上映が実施され、『父と暮せば』『木の上の軍隊』『母と暮せば』の全ての作品を観る貴重な機会となります。
2.
トークショーとミニライブ
各作品に関連するスペシャルゲストを招いて、トークショーやミニライブが行われます。普天間かおりや平一紘監督、富田靖子など、著名な顔ぶれが感動的な舞台の裏話を披露します。
3.
資料展示
劇場内ではこまつ座や作品に関する貴重な資料、写真、チラシ、ポスターが展示される予定です。これにより、観客は井上の作品やこまつ座の歴史に深く触れられることでしょう。
4.
特別商品展開
こまつ座のオリジナルグッズや過去の公演の座バックナンバーを特別価格で購入できるチャンスが用意されています。
5.
戦後からの永遠に展
「戦後80年から永遠に展」と題された展示では、こまつ座の作品からの名セリフなどが紹介され、戦争の記憶がどのように後世に伝えられるべきかを考えるきっかけになります。
スペシャルプログラム
イベントの期間中、特定の日には特別プログラムが予定されています。
- - 7月23日(水)には『木の上の軍隊』の上映と普天間かおりによるトークショー。
- - 7月26日(土)には映画『木の上の軍隊』の平一紘監督が登場し、トークショーを行います。
- - 7月27日(日)には富田靖子による『母と暮せば』のトークショーが催されます。
チケット情報
参加には事前購入が必要で、詳細な料金は上映会とトークショーのセットが5,000円、単独の上映会は3,500円です。また、全期間通し券は15,000円で販売中です。特に、こまつ座の第154回公演『父と暮せば』をご覧になった方には、特別料金で参加できるプランもあります。
まとめ
このイベントを通じて、井上ひさしの思想や彼が目指した平和のメッセージを次世代へとつなげる重要な機会です。演劇が持つ力を改めて実感し、観客一人ひとりが未来への想いを抱くことが期待されるでしょう。戦後80年という特別な時点に、多くの方々が参加し、共に考える場としたいものです。