Unreal Engine 5とマーカーレスモーションキャプチャの融合
新たな映像制作の世界が開かれています。AKA Virtual株式会社は、英国のMove AI社が開発した先進的なマーカーレスモーションキャプチャ技術「MovePro」を日本国内で展開しています。この技術を応用した映像制作がついにお披露目され、その中でも特に注目を集めているのがソードファイトシーンを含むアクション映像です。この映像は、Unreal Engine 5を用いて制作され、そのリアルさとダイナミズムに驚きの声が上がっています。
MoveProの革新性
MoveProの最大の魅力は、従来のモーションキャプチャに必要だったスーツやマーカーが不要な点です。この技術では、複数台のRGBカメラを使用し、AIによる解析で人体の動作を3Dで捉えます。これにより、撮影環境に対する制約が大幅に緩和され、リアルなアニメーションデータを簡単に取得できます。
公開された映像では、2名の俳優が演じるソードファイトシーンが高精度で再現されており、まるで実際の戦いを見ているかのような臨場感があります。スーツを着用せずとも、動きのコントロールが非常に滑らかで、ダイナミックな表現が可能となっています。映像はこちらからご覧いただけます:
映像リンク
技術的の特徴
MoveProには、以下のような革新的な技術が備わっています:
- - マーカー・スーツ不要: 自然な服装のままで撮影可能。これにより、準備の手間が削減されます。
- - AIによる高精度解析: 独自の姿勢推定アルゴリズムが身体の微細な動きを3Dで忠実に再構成します。
- - マルチパフォーマー対応: 最大全員で4名まで同時にキャプチャが可能です。
- - ゲームエンジンとの統合: Unreal EngineやUnityとのスムーズな連携により、制作プロセスが効率化されます。
- - 柔軟なスタジオ運用: クラウド、またはローカル処理でスタジオの運用スタイルに合わせた選択が可能です。
新たな制作の可能性
今回発表された映像は、MoveProの技術が限られた設備環境でもハイクオリティな映像表現を実現できることを証明しています。特に、少人数での開発やアクションコンテンツ制作を行う現場にとって、自由な動きで自然な演技をそのままキャプチャすることの重要性は高いでしょう。実際、この映像の撮影はわずか6台のGoProカメラを用いた簡易な環境で行われ、俳優は数時間の収録で全てのシーンを撮影し終えました。この迅速さは、MoveProの柔軟性と制作効率を示す一例です。
日本における導入とサポート
AKA Virtualは、MoveProの日本国内正規販売代理店として、導入に関する様々なサポートを提供しています。具体的には、カメラ構成や機材の提案を含む導入コンサルティング、技術支援などを行っており、すでに国内のゲームスタジオやVtuber、映像制作チームに対する導入支援を強化しています。
会社概要
【販売代理店】
AKA Virtual株式会社
所在地:東京都港区
設立:2021年
事業内容:バーチャルコンテンツ制作、3Dキャラクター・アセット制作、モーションキャプチャスタジオ運営
ウェブサイト:
AKA Virtual
【製品開発元】
Move AI Ltd.
所在地:ロンドン、イギリス
設立:2019年
事業内容:AIモーションキャプチャソフトウェア開発
ウェブサイト:
Move AI
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、AKA Virtual株式会社の担当者までご連絡ください。メール:
[email protected]
新たな映像制作の可能性を感じさせるMoveProの技術。本技術が今後どのように映像業界に変革をもたらすのか、引き続き注目していきたいです。