銀座英國屋が取り組むスーツリサイクル活動
株式会社英國屋が運営するオーダースーツ専門店、銀座英國屋は、2015年から「想いを紡ぐ」という理念のもとで株式会社JEPLANのBRINGと共にスーツリサイクル活動を推進しています。2023年現在、年間約200着のスーツを回収するペースで、この取り組みを続けています。
大切なスーツのエピソード
お客様からは、ぐりや大切にしてきたスーツをゴミとして捨てることへの抵抗や、思い出の詰まったスーツの行き先についての相談が多く寄せられています。その中には、故人の思い出深いスーツや、人生の重要な瞬間に着たスーツが含まれています。お客様の声を重く受け止め、銀座英國屋はそんなスーツに対しても真摯に向き合っています。
BRINGとの出会い
案内人として、このスーツリサイクル活動を支えるのがBRINGです。BRINGとの出会いが、銀座英國屋の社会的責任感を高め、スーツの回収活動へとつながりました。回収されたスーツは、JEPLANのサプライチェーンを経由して新たな製品へとリサイクルされます。特にウールスーツは、素材を再利用され、自動車内装材などに変わるといった実績もあります。
スーツ回収の現状
最近の半年間(2024年12月から2025年6月まで)においても、安定的に100着の回収を実現し、年間200着の回収ペースを維持しています。この数字は、単なる衣料品の回収ではなく、お客様の想いとともに新たな形へと繋がる証です。
ご支持の声
お客様からは、「英國屋さんが推奨するなら安心」といった声が多く寄せられ、再利用による社会貢献の意義を感じていただけています。このスーツ回収活動は、ただのサービスではなく、お客様の購買体験に新たな価値を提供しています。
環境とサステナビリティへの取り組み
銀座英國屋は、ファッション業界の大量廃棄問題に対し、製品廃棄率をわずか0.1%以下に抑えています。お客様の中には、一着のスーツを20年以上にわたって大切に使う方も多いです。
また、3代目社長の小林英毅は、「人的なサステナブル」を企業の責任とし、社員がやりがいを持って長く働ける環境作りを目指しています。2024年度の平均年収は525万円、平均勤続年数は23年という高い水準を維持し、入社3年未満の離職率はゼロという実績もあります。
未来へのビジョン
銀座英國屋は、BRINGのスーツ資源循環に加えて、「人的サステナブル」を通じて職人やスタイリストの技術・経験を未来へ繋げています。この二つのサステナビリティの実現により、服と人、社会全体が豊かになる真の循環型社会を目指してまいります。
銀座英國屋の歴史
1940年に創業し、80年以上にわたり「信頼を得られる装い」を提供し続ける銀座英國屋。フルオーダースーツを専門に取り扱っており、お客様一人ひとりにその人に最適なスーツを提供できる環境が整えられています。専門のスタッフが接客及びフィッティングを分担し、若手スタッフの育成にも力を入れています。
銀座英國屋では、オーダースーツだけでなく、上質なアクセサリーも取り扱っており、ブランドの製品に対する信念が感じられます。伝統と革新を兼ね備えたこのブランドは、洋服を通じて着る人の品格と自信を高める、まさに唯一無二の存在と言えるでしょう。
終わりに
銀座英國屋のスーツリサイクル活動は、ただのリサイクルにとどまらず、お客様の思い出を大切にし、次の世代へと続くストーリーを紡いでいます。今後もこの活動を通して、持続可能な社会へ向けた取り組みを続けていくことに期待が寄せられています。