映画観る時代から育てる時代へ!ジーンシアタースタジアムの挑戦
ジーンハート株式会社が新たにスタートさせた「ジーンシアタースタジアム」プロジェクトが、映画ファンの心を掴んでいます。この新しい取り組みは、観客がただ映画を見るだけでなく、制作への参加や評価を通じて作品を「育てる」ことを目的としています。2023年10月17日、東京都品川区のキネカ大森で開幕したこのプロジェクトは、短編映画の魅力を再発見し、インディーズ作品を応援する新たな試みです。
インディーズ映画のプラットフォーム
その背景には、インディーズ映画や短編映画の需要が高まり、劇場上映の機会が増加している現状があります。ジーンシアターは、以前から短編映画に特化した配信サービスを提供しており、今回のプロジェクトはその延長線上に位置しています。「ジーンシアタースタジアム」では3本のインディーズ短編映画を1つのプログラムに組み合わせ、観客の反応に応じて更なる上映機会を提供します。
パワーを授ける観客参加型映画興行
「ジーンシアタースタジアム」のユニークな点は、観客が映画制作に積極的に関与できるということです。初日から3日間では、上映後に監督やキャストのトークショーが予定されており、観客からの質問も受け付けます。これは、観客が作品への理解を深め、制作陣の情熱を直接感じる貴重な機会です。
観客は上映後に作品の評価を入力し、その結果が次の上映につながる仕組みです。観客の意見が、映画や制作者を次のステージに引き上げるための重要な要素となります。こうして、観客は映画を“育てる”一端を担うことができるのです。
栄光を目指す「推し」の発掘
また、本プロジェクトは若手のクリエイターをいち早く応援する「推し活」を促進します。数年後には現在のインディーズ映画の監督やキャストが、大作に携わる可能性も秘めています。これを踏まえ、「ジーンシアタースタジアム」は新たな才能を見つける場として、多くの期待を寄せられています。トークショーでは人間性や創作への情熱を感じられ、最終日には観客評価に基づく進出の決定が発表される瞬間も楽しみです。
短編映画を映画館で楽しむ魅力
短編映画が劇場で上映される機会は少ない中、ジーンシアタースタジアムでは多くの短編作品を魅力ある映画館の空間で楽しむことができます。この取り組みは、「日本の短編映画」を専門に扱う同社だからこそ実現できたものです。
キネカ大森での1週間の上映が好評であれば、他の映画館への展開も計画されています。観客は、短くも濃厚な映画体験をこの新しい劇場で味わうことができるでしょう。
上映作品と詳細
ジーンシアタースタジアムの上映作品には、今後の期待が寄せられる監督の短編がラインナップされています。最初の作品となる『ささくれ』は、札幌国際短編映画祭での最優秀作品賞を獲得した映画であり、他にも『夢と進路』や『79。』といった注目作が続いています。各作品は、上映後に監督や出演者と交流を持つ機会も設けられており、映画ファンにはたまらない体験が待っています。
映画ファンにとって、新たな挑戦となる「ジーンシアタースタジアム」。短編映画の未来を共に育て、見届けるこのプロジェクトに参加し、皆で新たな映画体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。