観世宗家の能楽
2025-05-19 16:14:55

観世宗家が贈る特別な能楽「第3回 清門別会」を開催!

観世宗家主催「第3回 清門別会」のお知らせ



2025年6月15日(日)、観世能楽堂(GINZA SIX B3F)にて、「第3回 清門別会」が催されます。このイベントは、観世宗家が毎年開催する特別な能楽の催しであり、観世宗家主導のもとで行われる唯一のイベントです。先代から続く伝統を大切にしながらも、現代に向けて新たな挑戦を続けている観世宗家。その活動の一環が、この清門別会なのです。

今年のプログラムでは、宗家嫡男である三郎太が「屋島」にて義経を演じ、二十六世観世宗家の観世清和も「正尊」で義経役を担当するという特別な構成が用意されています。両演目とも、義経が登場する人気の高い演目であり、観客の期待が高まります。特に注目したいのは、三郎太が異なる演目で義経を演じるという貴重な上演方法です。能の世界において、これほどの試みは稀有であり、観劇者にとって特別な体験となることでしょう。

「屋島」の演目は、悲劇的な要素が色濃く表現され、観客を深い感動へと導きます。義経が登場し、その運命を背負う様子を、三郎太の卓越した演技力で繊細に描き出します。この演目のシテ(主役)を三郎太が務め、逆に地頭として観世清和が参加することで、能楽の深い世界観がより一層引き立てられます。

また、「正尊」の演目では、重要な文書である起請文が扱われており、伝統的な能楽における格式の高さを示します。この演目のシテを観世清和が担い、その背後には三郎太が義経役として寄り添います。これにより、観客は二人の舞台上での相互作用を感じることができ、能楽の真髄に触れる機会が与えられます。このように、一つの催しで異なる演目にて義経というテーマが共通して扱われることで、観劇者は多角的な視点から能楽を楽しむことができます。

観世清和は、700年にわたる伝統を受け継ぎながらも、日本国内外で能楽の発展を先導してきた存在です。その実績として、芸術選奨や文化功労者の称号を得ており、現在も多くの支持を集めています。観世三郎太も若き才能として、国内外の公演に参加し、能楽界の未来を担うべく精力的に活動しています。

「第3回 清門別会」の開演は13:00、開場は12:20です。会場は、GINZA SIXの地下3階、観世能楽堂にて開催されます。チケットは全席指定で、SS席からC席まで幅広い価格帯が設定されています。SS指定席は18,000円、S指定席は15,000円、A指定席は12,000円、B指定席は9,000円、C指定席は7,000円です。

チケットの予約は観世会の公式電話(03-6274-6579、月曜休館)または観世ネット(www.kanze.net)で可能です。特に人気の公演となることが予想されますので、お早めの予約をおすすめいたします。

この特別な能楽の催しを通じて、日本の伝統文化に触れ、心を豊かにする体験をお楽しみいただけることを祈っています。観世宗家の至芸をぜひご堪能ください。


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