稲積陽菜の革新的なピアノリサイタルが各地で開催
次世代のピアニストとして注目される稲積陽菜が、ヤマハの「Disklavier」を用いた新しい形のピアノリサイタルを開催することが決定しました。この公演は、従来のリサイタルの枠を超え、演奏と感情の科学的側面を探募する試みです。稲積は桐朋学園大学音楽部門に特待生として在籍し、多くのコンクールでの受賞歴を持つ実力派。彼女の新たな挑戦に、多くの音楽ファンの関心が寄せられています。
ヤマハ「Disklavier」とは
今回のリサイタルに使用される「Disklavier」は、演奏者の鍵盤やペダルの操作を精緻に記録し再現する世界最高峰のピアノシステムです。このシステムを活用することで、稲積は「奏者の感情的関与が聴衆の感情喚起に及ぼす影響」というテーマを基に研究を行うことが目的です。この公演を通じて、聴衆は単なる観客ではなく、研究への協力者という立場でも関わることができます。
新たな挑戦が始まる
リサイタルのテーマである「伝統の継承、未知への探求」は、今までにない音楽体験を提供することになります。前半ではバッハやモーツァルト、ベートーヴェンといった著名な作品を演奏し、後半にはボルトキエヴィチやリャードフ、モンポウ、レヴィツキなど、一般にはなじみの薄い作曲家の楽曲も取り入れます。この選曲により、伝統と未知を融合させ、聴衆と共に音楽の多様性と可能性を探っていく狙いです。
プログラム内容
リサイタルは、名古屋・仙台・東京などの各会場で行われ、異なるプログラムが展開されます。以下にプログラム内容を示します。
【プログラムA】
- - J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
- - モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第18番 KV576
- - ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
(休憩)
- - ラヴェル:ボロディン風に, シャブリエ風に M.63
- - アルベニス:《イベリア》第2巻より 第6曲「トュリアーナ」
- - ボルトキエヴィチ:リリカ・ノーヴァ Op.59
- - リャードフ:小さなワルツ Op.26
- - スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調 「幻想ソナタ」
【プログラムB】
- - J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
- - ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101
(休憩)
- - モンポウ:郊外
- - アルベニス:《イベリア》第2巻より 第6曲「トュリアーナ」
- - M.レヴィツキ:アラベスク・ヴァルサンテ Op.6
- - リャードフ:小さなワルツ Op.26
- - スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調 「幻想ソナタ」Op.19
公演概要
稲積陽菜のピアノリサイタル『伝統の継承、未知への探求-』は、以下のように開催されます。
2025年11月28日(金) 18:15開場/19:00開演
青山音楽記念館バロックザール
※京都公演ではディスクラビアは稼働しません。
2025年12月21日(日) 14:30開場/15:00開演
ヤマハグランドピアノサロン名古屋(40席限定)
2026年1月11日(日) 14:30開場/15:00開演
ヤマハ仙台サロン(40席限定)
2026年1月25日(日) 18:15開場/19:00開演
浜離宮朝日ホール
チケット情報
- - 特別席 ¥10,000(全公演限定席)
- - 一般席 ¥3,500
プレイガイド
先行販売:2025/09/13 21:00〜2025/09/30 23:59
一般販売:2025/10/10 11:00〜
・[京都公演
・
東京公演
一般販売:2025/10/10 11:00〜
本リサイタルは、名古屋、仙台、東京の各地で、新しい音楽体験を提供する内容となっています。稲積陽菜が描く演奏者としての未来と、研究者としての新たな可能性をぜひご体験ください。