フォンデリア フェンディ
2025-12-05 14:48:07

フェンディが新プロジェクト「フォンデリア フェンディ」を発表 - 女性の力強さがテーマ

フェンディの新プロジェクト「フォンデリア フェンディ」



イタリアのラグジュアリーブランド、フェンディ(FENDI)が、デザインマイアミ2025で新たなプロジェクト「フォンデリア フェンディ(Fonderia Fendi)」を発表しました。これは、フェンディの創業100周年を記念し、イタリアの職人技と女性の力強さを融合させた新たなアートの試みです。このプロジェクトは、アルゼンチン出身のデザイナーでありアーティストでもあるコニー・ヴァレッセ(Conie Vallese)が手掛けた特別な展示です。

この新プロジェクトは、1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」におけるイタリアの参加に敬意を表し、イタリアの職人技と女性力を結びつけています。ヴァレッセは、ブロンズ、セラミック、ガラス、カーペット、レザーといった素材を用いて、5つのイタリアのアトリエと協力しながら独自のフェンディ作品を制作しています。彼女のデザインは、カール・ラガーフェルドが描いた「Les Cinq Doigts d’une Main」を思い起こさせ、その中では5人のフェンディ姉妹が一つのクリエイティブな表現として描かれています。

「フォンデリア フェンディ」は、まるで親密なリビングルームのような空間として構想されています。この空間には、ヴァレッセによる有機的な造形物が荘厳な天然素材で囲まれ、柔らかな光に包まれた幻想的な雰囲気が演出されます。バラ色のブロンズ、ソルベイエロー、淡いアニーチェブルーといった色彩は、ローマを感じさせるパレットとなり、コレクションは「不完全さ」を受け入れたデザインが特徴です。

展示される作品には、ブロンズ製のインテリアアイテムや照明があります。これらはフェンディの象徴的な「セレリア」ステッチのディテールがあしらわれ、インダストリアルなクラフト感と職人の手仕事の境界を曖昧にしています。着想はアールヌーボーやアールデコ、モダニズムのスタイルが交錯する「狂騒の20年代」にまで遡ります。特に、フェンディのレザー職人による「クオイオ ローマ(Cuoio Romano)」レザーで仕上げられた作品群は、高い技術を誇ります。

このプロジェクトの一環で、コニー・ヴァレッセは2008年にシルヴィア・フェンディによってデザインされた「ピーカブー(Peekaboo)」バッグの特別仕様を手掛けました。この限定コラボレーションは、デザインマイアミおよびマイアミ・デザイン・ディストリクトのブティックで発表されます。ヴァレッセはその触感豊かな素材使いとソルベカラーのパレットを取り入れ、手彫りのディテール込で淡いイエローとブルーの斜めストライプのリバーシブルモデルを制作しました。この特別なバッグは、マイアミのブティックで5点のみ販売されます。

展示の中には、ソリッドブロンズで作られたユリのルームディバイダーやベンチ、ダイニングチェアがあり、それぞれにフェンディのレザーを使用し、「セレリア」ステッチのディテールが施されています。また、アトリエからの特注セラミックタイルやムラーノ島の職人による手吹きのガラス花瓶なども含まれ、これらはすべてヴァレッセの幻想的なデザインビジョンを具現化しています。

この新しいプロジェクト「フォンデリア フェンディ」は、フェンディの歴史と名声を新たに強調し、大胆で装飾的な表現が見どころです。デザインマイアミ2025での展示を通じて、観客はフェンディが描く洗練された世界観を体感できることでしょう。


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