京都の伝統文化を具現化する立体アート「IKEZU」
2025年11月7日(金)から11月16日(日)まで、URBAN RESEARCH KYOTOにおいてFunny Dress-up Labの個展「“IKEZU” Play in Support of the Unseen」が開催されます。この特別な展覧会では、京都のユニークな文化や歴史が息づく立体アート作品が数多く展示されます。
本展のテーマ「IKEZU」は、京都特有の「いけず石」からインスパイアを受けています。いけず石は、車の衝突から家を守るために路地に置かれていますが、その存在には単なる石以上の意味が込められています。Funny Dress-up Labのアーティストは、この石が持つ地域文化としての重要性と心のよりどころとしての側面を考察し、新しい視点を作品に表現しています。
初日には、レセプションパーティーが予定されており、参加は自由です。軽食やお飲み物が用意され、訪れた方々はリラックスした雰囲気の中でアートを楽しむことができます。この機会を利用して、ユニークなアート体験を共にしましょう。
Funny Dress-up Labのアーティストの思い
Funny Dress-up Labのアーティストである梶原由景氏は、京都感を表現するという依頼を受けて、すぐにいけず石が頭に浮かんだと言います。彼はこの石が持つ文化的背景とともに、そこから生まれるさまざまな問いかけを3Dプリント技法で立体に表現しました。
作品では、実際のいけず石を3Dスキャンし、複製を制作。その複製を禅画「□△○」を立体的に表現した台座に載せることで、「文化とは何か?」「石とは何か?」という根本的な問いを立てています。そして、いけず石を支えるのは、彼の画材でもあるミニ四駆のドレスアップステッカーで作られた3本の支柱です。これは、幼少期の遊びが文化を支える力を象徴しているのです。
梶原氏はこの作品を通じて、子供の純真な視点が文化の固定観念に対して疑問を投げかける可能性があることを強調しています。観覧者は、アートをただ見るだけでなく、遊びを通じて周囲にある違和感についても考えるきっかけを得ることができるでしょう。
アート体験と展示販売
展覧会では展示されている作品の購入も可能です。興味のある作品があれば、スタッフに声をかけてみてください。なお、作品には直接触れないようご協力いただきますようお願い申し上げます。
開催中の作品は、展示終了後にお渡しとなるものもあるため、詳しくはその場での案内をご確認ください。
この機会に、京都の文化の深さを感じながら、アートを楽しみ、自己を見つめ直す素晴らしい時間をお過ごしください。
開催情報
- - 開催期間: 2025年11月7日(金)~11月16日(日)
- - 開催場所: URBAN RESEARCH KYOTO
- - レセプションパーティー: 2025年11月7日(金)18:00~20:00、入場無料
- - 協力: 株式会社エスケーファイン新工芸舎
子供の遊び心と文化の結びつきを、この機会にぜひ体感してください。アート作品が不思議な問いを投げかけてくれることでしょう。