琉球舞踊特別公演「志舞 – shimai –」が増上寺で開催
2025年11月23日、東京・港区の増上寺大殿にて、琉球舞踊家の「赤嶺姉妹」が特別公演を行います。この演目は、「志舞 – shimai – 400年を紡ぐ舞〜増上寺に響く琉球の祈り〜」というテーマのもと、琉球舞踊の美と歴史、そして祈りが一体となった作品です。これにより、両姉妹は過去の文化を未来へとつなげる大きな役割を果たします。
琉球文化と歴史の絆
琉球舞踊は、沖縄が琉球国であった時代に首里城で育まれ、ただの舞ではなく、国の文化を守り、異国との関係を築くための重要な役割を果たしてきました。1609年に薩摩藩による侵攻を受けた琉球は、以降も独自の外交を続け、琉球国から江戸へ派遣された使節たちは、数々の文化的交流をもたらしました。今回の公演は、まさにその往来の歴史的背景を持つ芝・増上寺で行われることから、特別な意味があります。
世界の舞台での成功を経て
赤嶺姉妹は、2025年6月にニューヨークのカーネギーホールでの単独公演を成功させ、その魅惑的なパフォーマンスにより満席の観客を魅了しました。その経験を経て、本公演が帰国後初の特別な舞台とあって、東京の聖地・増上寺に選ばれました。ここで、琉球の祈りと文化が再び息を吹きかかり、未来へとつながります。
平和の心と伝統の継承
今回の公演は、過去の歴史を振り返るとともに、現代を生きる私たちが未来に向けて伝えるべき精神を考えさせられるものであります。琉球舞踊に表現される静けさ、優雅さは、争いを抑え、心を和らげる“祈り”そのものです。増上寺の舞台で、赤嶺姉妹はこの思いを胸に舞い、より多くの人々と共有することを目指しています。
首里城再建への想い
首里城は、琉球文化の象徴であり、2019年の火災によって多くの人々の心の拠り所を奪いました。赤嶺姉妹の公演には、再建への祈りと文化の未来につながる思いが込められています。彼女たちは、激動の時代を越えて受け継がれてきた琉球舞踊の魅力を伝え、新たな文化の創造に寄与しています。
公演詳細と支援の呼びかけ
特別公演「志舞 – shimai –」は、2025年11月23日(日・祝)に増上寺大殿で行われ、琉球舞踊の赤嶺姉妹のほか、ゲストに二胡の奏者・賈鵬芳が参加します。チケットはS席12,000円、A席8,000円で、クラウドファンディングにより支援募集中です。このプロジェクトは、ただの資金集めではなく、文化を共に育てる新しい形として、多くの人々の参加を求めています。支援によって、増上寺の特別公演が実現するのです。
赤嶺姉妹は、東京から沖縄、そして世界へと続く文化の架け橋を舞によって築いています。彼女たちの舞いが、平和を願う心で満たされることを願っています。