ギャラクシー賞受賞
2025-04-28 17:58:46

第62回ギャラクシー賞受賞!障害者虐待と観光船事故の追求

第62回ギャラクシー賞受賞作品の特集



2024年度の第62回ギャラクシー賞で、HTB制作のテレメンタリーが高く評価され、テレビ部門の奨励賞を受賞しました。この番組『沈黙の搾取見過ごされた障害者虐待』は、長年にわたって北海道恵庭市の牧場で虐待を受けていた知的障害者たちの実態を明らかにし、その背景にある根深い障害者差別を炙り出しています。さらに、報道活動部門では『知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道』も入賞し、その独自の視点が注目を集めています。

テレメンタリー2024『沈黙の搾取見過ごされた障害者虐待』



このテレメンタリーは、長年住み込みで働いていた3人の知的障害者が牧場主と恵庭市を相手取って起こした裁判を取材したものです。彼らは、無理な労働環境や虐待を受けていたにもかかわらず、支援を受けられない状態に置かれていました。特に、彼らが暮らしていた環境は極めて劣悪で、水道や暖房のない、きわめて過酷なものでした。また、彼らが受け取るべき障害年金が牧場主の手で不正に扱われていたという、新たな事実も浮き彫りとなりました。

この放送の中で、原告の一人である佐藤さん(仮名)の証言が重要な役割を果たしています。番組放送後、佐藤さんは自身の経験を多くの人に知ってもらうべく、支援者たちとともに積極的に活動を始めました。須藤真之介ディレクターは、「彼の勇気ある行動は、同じような境遇にある人々への希望の光となります」と述べ、この問題の解決に向けて今後も取材を続ける意向を示しました。

一方、広瀬久美子プロデューサーも、「今回の受賞を励みに、私たちはより多様な視点から取材を進め、なぜこのような虐待が長年放置されてきたのかを深く探求していく」とコメントしています。

報道活動部門入賞『知床沖観光船沈没事故』



「知床沖観光船沈没事故」に関する独自の検証報道も、ギャラクシー賞報道活動部門において高く評価されました。この報道は、事故の詳細を解明するために2年以上もの長い時間をかけて実施されたもので、事故の背後にある問題を広く知らしめました。6月2日に東京で行われる贈賞式では、HTBを含む6本の優れた報道が一堂に集まり、大賞、優秀賞、選奨が発表される予定です。

今後の展望



この受賞を契機に、HTB制作の今後の報道にも大いに注目が集まります。透明性のあるジャーナリズムが地域社会に根付くことで、今後の報道活動がどのように展開されるのか、多くの視聴者が期待を寄せています。これらの作品が描く重いテーマに対して、私たち視聴者もどのように向き合っていくべきか、考えるきっかけになればと願います。

繋がりと発信



これらの番組の放送・報道活動に関する情報は、HTBの公式サイトでもご確認いただけます。見過ごされてきた問題たちに光を当てる番組を通じて、誰もが声を上げられる社会を目指していくことが求められます。私たちもその一員として、関心を持ち続けていきましょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: テレメンタリー ギャラクシー賞 障害者虐待

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。