ヤマハ、PRIDE指標2025で7年連続ゴールド受賞
ヤマハ株式会社が、任意団体「work with Pride」が策定したPRIDE指標2025において、最高位である「ゴールド」を7年連続で受賞しました。この評価は、LGBTQ+(性的マイノリティ)に対する企業の取り組みを評価するもので、ヤマハはその取り組みの一環として、多様性を尊重し、性的マイノリティが快適に働ける環境を整えています。
ヤマハの取り組み
ヤマハグループは、人材の多様性を新たな価値創造の源泉と位置づけています。そのため、個々の特性を生かすことで、企業の競争力を強化し、持続可能な社会の実現を目指しています。以下は、同社が具体的に実施している取り組みの一部です。
1. 東京プライド2025への出展
ヤマハは毎年、東京・代々木公園で開催される「東京プライド2025」に参加し、ブースを出展しています。今年も「Sound and Music is for everyone(音・音楽はみんなのもの)」をテーマに、特別仕様のレインボーカラーの楽器を展示しました。多くの来場者が楽器の演奏体験を楽しみ、LGBTQ+への理解を深める機会を提供しました。さらに、プライド月間には「ヤマハサウンドクロッシング渋谷」で関連イベントも開催され、より多くの人々に参加を促しています。
2. 社内コミュニティの設立
2024年から導入した従業員リソースグループ(ERG)制度を利用して、ヤマハは2025年に「Yamaha Rainbow ERG」という社内コミュニティを設立しました。このコミュニティは、LGBTQ+当事者とその支援者が共に活動し、プライド月間のブース運営を通じて、企業内での認識向上を図るものです。コミュニティのメンバーは、果敢に企画を主導し、多様性の重要性を広めています。
3. 従業員の理解促進
ヤマハは、全社的なLGBTQ+に関するセミナーや研修を開催し、理解促進に努めています。LGBTQ+のロゴを制定し、アライを表明するステッカーの配布など、社員が気軽にLGBTQ+を支援できる環境を整えています。また、プライド月間は従来の1ヵ月から3ヵ月に拡大し、全国で巡回展示を実施しました。展示内容には、LGBTQ+関連書籍やロゴステッカーの紹介も含まれ、多様性についてのリーダーシップを発揮しています。
4. 相談窓口と制度整備
ヤマハは、LGBTQ+の従業員が安心して相談できる窓口を設け、社内制度にも改良を加えています。家族の定義に同性パートナーを含める制度を導入し、家庭生活を含めて安心して働くことができる環境を構築しています。これを通じて、同社は多様な人材がいきいきと活躍できる風土づくりに取り組んでいるのです。
未来への展望
ヤマハは、これからもLGBTQ+への理解促進やダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DE&I)の推進に努め、全従業員が尊重され、能力を最大限に発揮できる企業風土を築いていくことを目指しています。7年連続の「ゴールド」受賞に続き、更なる取り組みを進めていくことで、社会における多様性の重要性を訴えていくとしています。
参考リンク
このように、ヤマハは多角的にLGBTQ+の理解と支援の取り組みを進めており、今後の動向にも注目です。