国産コーデュロイの未来を守る！松重豊が挑むクラウドファンディング

国産コーデュロイの魅力とその未来

遠州産のコーデュロイ（通称コール天）は、国内で唯一無二の存在。高級生地として名を馳せているが、その生産現場は厳しい状況に直面している。その中で、株式会社HUISが本年度新たなクラウドファンディングプロジェクトを始動し、俳優・松重豊氏がその取り組みをサポートしている。

プロジェクトの背景

株式会社HUISは、浜松市を拠点に国産コーデュロイを用いたアパレル製品の開発を手掛けている。同社は、国内唯一のコーデュロイ撚り工場と提携し、遠州織物の歴史を受け継ぐ製品を提供している。今春には、別のプロジェクトで319%の支援を達成した実績もあり、国産の高級生地を広めるために活動を続けている。

俳優・松重豊さんが出演する『松重見聞録』では、そんな素晴らしい国産コーデュロイの誕生現場を彼自身の言葉で紹介している。松重さんは、趣味のカメラを取り入れながら、職人たちの技と情熱に触れる旅を行っている。

クラウドファンディングとは？

今回のプロジェクトでは、遠州産コーデュロイを使用したベストとパンツをクラウドファンディングを通じて提供する。これらは支援者への特別なリターン品として、どれも数量限定で生産される。素材には、競争の激しいアパレル市場でも圧倒的な品質を誇るコーデュロイが選ばれており、生産過程には丁寧な手仕事が込められている。

支援期間は11月12日から1月12日までで、既に開始から1日で300万円を超える寄付が集まったという。

遠州のものづくりとその価値

遠州地区は長い製織の歴史を持っており、特にコーデュロイの生産においては国内で独自の技術を持った職人が多く在籍している。しかし、後継者不足や高齢化、原材料費の高騰が影響し、貴重な技術が失われつつあるのが現状だ。そこで、HUISは新たな消費者層へ向けて、その魅力と価値を再発信することに挑戦している。

松重豊が紹介する珍しい工場見学

『松重見聞録』では、松重氏が実際に加工場を訪れ、そこでの作業過程をドキュメンタリー形式で紹介している。彼は、織物の生産を手掛けるカネタ織物（株）や、国内唯一のコーデュロイ加工場である磐田産業（株）を訪れ、その技術と情熱を体感している。特に、コーデュロイ独特の畝を形成する「カッチング」や、「揉み込み」工程など、普段は目にすることのない製造過程に触れることができる。