演劇ユニットHORIZONが新たな挑戦!
静岡の女流劇団演劇ユニットHORIZONが、2025年7月5日(土)と6日(日)に、静岡市のLIVE ROXY SHIZUOKAにて第21回公演『±Conclusion』を上演します。本公演は観客参加型のマルチエンディング演劇で、観客の投票によって物語の結末が異なる新しいスタイルでの演劇体験が待っています。
ダブルエンディングシステムの導入
本作は、観客の意見が直接物語に影響を与える「ダブルエンディングシステム」を採用しています。公演の開始前に「復讐は果たされるべきか」というテーマに関するアンケートを通じて、観客から集められた意見が物語の進行に反映されます。その後、上演中に開票が行われ、収集された票を元にエンディングが「プラス」と「マイナス」の2つに分岐。観客が参加することで、より深い没入感と共感を味わえるように工夫されています。
すべての役は女性が演じる
HORIZONの公演において、一つの特徴はすべての役が女性によって演じられることです。これにより、男役を含む多彩なキャラクターが登場し、物語に独自の視点をもたらします。観客は、従来の演劇とは異なる、新たな発見ができることでしょう。劇団の主題は、社会性の強いテーマに根ざしており、刑事ものを独自の見解で描くオリジナルストーリーが楽しめます。
地域文化の発展と挑戦
静岡県の地域文化の発展に寄与することを目指しており、観客参加型の演劇を通じて新しい顧客層の開拓にも取り組んでいます。前回の公演では「イマーシブシアター」に挑戦しましたが、今回は観客がEDを選ぶという、他ではあまり見られない斬新な形態に挑戦することで地域演劇の活性化を図ります。
演出を手がける大橋美月は、「復讐の是非」がテーマでありながらも、視覚的な美しさや人間の脆さ強さといった点を掘り下げたいとコメントしています。この他者依存的な結末の迎え方は、現代社会と共鳴する部分があり、「私の一票が結末を決めてしまう」といった経験は、日常でもよく見られるものである事を強調しています。
パフォーマーたちの多彩な方々
公演には、望月を演じる星万莉子や、桂木役の鴻野悠空、弓弦役の草野冴月、ひだかくるみなど、実力派の女性キャストがずらりと揃っています。彼女たちの感情豊かな演技と、色彩豊かな舞台は観客を魅了し、深い感動を提供します。観客は、ただの視聴者ではなく、物語に参加する「共犯者」となります。キャストと観客が一体となり、演劇の面白さをさらに引き立てることでしょう。
チケット情報
チケットは、運営会社・ロングランプランニングが管理するカンフェティにて販売中です。座席はS席、A席、B席と選べ、各席種によって異なる料金設定が設けられています。早めの購入がおすすめです!
終わりに
演劇ユニットHORIZONの第21回公演『±Conclusion』は、単なる観劇だけでなく、観客が積極的に物語を作り上げる体験ができる舞台です。静岡でも新たな形の演劇体験を味わってみる機会をお見逃しなく!