企業連携でLGBTQ+を支援
2025年の10月、ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパンが手を組み、国際カミングアウトデーに合わせた合同イベントを実施することが決定しました。このイベントでは、LGBTQ+を支える取り組みが一歩進むことを目指し、実際の活動を通じて職場環境やコミュニティの理解を促進します。
イベントの背景と目的
近年、LGBTQ+の権利をめぐる動きは国内外でますます注目されています。日本においても約9.7%の人々が自身をLGBTQ+の当事者として認識しているという調査結果があります。この現状を踏まえ、ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパンは「多様性をちからに」というテーマのもとで協力し、約2600名以上の社員が参加するイベントを企画しました。
株式会社ファミリーマートの代表取締役社長、細見研介氏は、「全ての人に向けられたメッセージを持ち、誰もが自分らしく生きる社会を実現したい」と語っています。このイベントはまさにその顕れです。
講演とアクションプランの発表
当日は、認定NPO法人ReBitの代表である藥師実芳氏を迎え、LGBTQ+に関する教育的な講演が行われます。藥師氏は自身の経験を基に「カミングアウト」や「SOGIハラ(性的指向や性自認に関するハラスメント)」について、参加者にリアルな視点を提供する予定です。これにより、参加者は自身が「ALLY」としてできることを深く考え、自発的な行動につなげる機会を得ることができます。
参加者同士の交流と発表
講演後には、参加者一人ひとりの気づきをもとにしたアクションプランが提示されます。これにより、参加者は自身の言動がどのように周囲に影響を与えるかを意識し、LGBTQ+理解を広めるための具体的なステップを導き出そうとしています。こうした取り組みを通じて、「動く+広める」といった意識を広げ、より多様性の尊重される社会を目指します。
企業理念とビジョン
コカ・コーラ ボトラーズジャパンの担当者は、「多様な働き方を尊重し、社員一人ひとりが自分の価値を発揮できる環境を整えることを重要視しています」と話しました。この意見交換の場を通じて、社員の気づきや学びがさらに深まることを期待しています。
今後の展望
ReBitの藥師氏は、両社が共同で「知る」から「動く+広める」へのステップに進むことで、LGBTQ+を含めた多様性のある働く環境が実現することを期待していると伝えています。このイベントは、より多くの企業にインスピレーションを与え、共に社会を改善していく取り組みの象徴的なものとなるでしょう。
開催日時は2025年10月15日(水)12:00から13:00まで、場所はコカ・コーラ ボトラーズジャパンの本社で行われます。LGBTQ+理解促進に向けた第一歩へと繋がるこのイベントに、多くの人々が参加し、共に学び、共感することを期待しています。