Qobuzの新しい挑戦
2026-03-09 11:17:34

QobuzがAI生成コンテンツ対策を強化、アーティスト保護へ新たな挑戦

Qobuzが新たに発表したAI検知システムの全貌



フランス発の音楽ストリーミング及びダウンロードプラットフォーム、Qobuz(コバズ)が、AI生成コンテンツからアーティストとリスナーを守るための新たな取り組みを発表しました。今回の施策には、独自開発のAI検知システムの導入が含まれており、AI基本方針にもとづいて、楽曲を識別・タグ付けするシステムを展開しています。

AI検知システムの具体的な運用



Qobuzが導入するAI検知システムは、カタログの新作や既存曲を対象に、完全にAIによって生成された楽曲を特定し、その内容にタグを付与します。このシステムにより、今後数ヶ月以内にすべてのQobuzアプリでAIによって生成された楽曲が可視化される予定です。Qobuzはすでに、不正アップロードの検知ツールを導入しており、今後も技術および規制の進展に合わせて、これらのシステムをさらに強化していく考えです。

アーティストになりすましたり、ストリーミング再生数を操作するような不正行為が疑われるコンテンツについても、AIの判断だけでなく、多角的に分析し、掲載を拒否したり削除したりする権利を有します。

人間主導のアプローチを強調



Qobuzは、「AI基本方針」に基づき、音楽の発見に際しては常に人間のアーティストを中心に据えることを明確にしています。すべてのレコメンデーションは、Qobuzのエディトリアルチームによって選定され、大量生産的なAI生成コンテンツがプラットフォーム上に掲載されることを防いでいます。このため、「Discover」ページにおいては、AI生成トラックが排除され、実在のアーティストに対する可視性を確保しています。

今後の展望と約束



Qobuzは、AI生成コンテンツや不正なストリーミングのパターンを特定するための技術の開発を継続し、検知された不正再生についてはロイヤリティ計算から除外します。また、AI生成された音楽コンテンツは確認次第削除する方針です。さらに、Qobuzは以下の3つの約束を行っています。
1. 自社のカタログに音声コンテンツをAIで生成しないこと
2. 人間のキュレーションをAIで代替しないこと
3. 顧客データを外部AIモデルの学習に使用しないこと

透明性ある音楽エコシステムの構築



Qobuzは、AI生成コンテンツの急増がアーティストの生計に与える影響を深く理解しています。2024年のCISAC調査によれば、音楽クリエイターは2028年までにAI生成コンテンツの影響で収入の24%に相当する約100億ユーロを失う可能性があるとされています。

一方、生成AIは無許諾作品利用によって年間約40億ユーロを生み出すとされ、これは人間アーティストからAI企業への収益の移転を示しています。Qobuz副CEOのGeorges Fornayは、「AI生成コンテンツの急増は、音楽業界全体に不信感をもたらす」と述べ、Qobuzがアーティストの公平な可視性と報酬を保証し、リスナーに信頼感を提供することを強調しています。

Qobuzの未来



音楽の発見が「アルゴリズム」によるものでなく、「人間の情熱」に基づくべきだというQobuzの考え方は、これからも変わることはありません。AIによる自動化が進む時代でも、Qobuzは人間を中心に据えた音楽体験を提供し続ける意向です。

QobuzのAI基本方針の詳細については、公式サイトにてご確認ください。
Qobuz 公式サイト
AI基本方針

2007年創業のQobuzは、独立系の音楽プラットフォームで、高音質ストリーミングを強みとして多くのファンに支持されています。26か国で展開し、1億曲以上のロスレス音源を提供し、オリジナリティを重視した音楽体験を届けています。


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