TOKIARI×アトリエ・テュフリー
2025-09-23 09:42:30

日本とフランスの伝統が交錯するデニムコラボレーション

京都発デニムの新たな価値



京都に本拠を置くファッションブランド「TOKIARI」が、フランス最古のデニムメーカー「アトリエ・テュフリー」と画期的なコラボレーションを展開。2025年10月15日には、京都・時在服飾設計で新たなデニムの発表会やトークショーを開催するという。

二つの文化の応酬


このコラボレーションは、ただの製品開発にとどまらず、日本とフランスの製造哲学の響き合いによって生まれたもの。TOKIARIは、日本の伝統工芸を尊重し、型にはまらない独自の服作りを追求している。今回のプロジェクトでは、アトリエ・テュフリーの長い歴史が根付いたサステナビリティの考え方も融合させていく。

歴史と共に育まれたデニム


アトリエ・テュフリーは、創業者セレスタン・テュフリーが1892年にフランス南部のフロラックに仕立て屋を開いたのが始まり。以来、地元で雇用を生み、丈夫なデニム素材を提供し続けている。デニムは当初、ファッションではなく、作業着としての役割を果たしていた。地域との共生を重視し、フランス国内での製造にこだわる姿勢が、政府から「生きた文化遺産企業」として認定される要因となっている。

サステナビリティへの挑戦


現代におけるアトリエ・テュフリーは、製造プロセスで出た廃材を建材に再利用するシステムを構築し、廃棄物をほぼゼロに抑えている。また、顧客から古着を回収して再販売や修理サービスも提供し、特に「新品を買うより、古いものを修理してください」というメッセージは、環境保護とサステナブルな価値観を打ち出す重要な要素だ。

「裂織」技術との結びつき


今回のコラボレーションの大きな特徴は、日本の「裂織」技術を取り入れている点。TOKIARIは、岩手県の「幸呼来Japan」と提携し、余り布を使用した裂織アイテムを製作している。この「裂織」は、日本の伝統文化の中で「物を大切にする」ことを象徴する技術であり、アトリエ・テュフリーとのサステナビリティの概念と共鳴している。

コラボレーションデニムのデザイン


コラボレーションのデニムでは、アトリエ・テュフリーのバックポケットデザインが採用されている。このデザインは、実用性と機能性を兼ね備えた部分的に開閉可能な構造を持ち、傷んだ部分の修理が容易。TOKIARIの余り布で作られた裂織が組み込まれ、このデニムは二つの文化に根付く哲学と実用性を見事に融合させている。

トークショーとポップアップショップ


10月15日の発表会では、アトリエ・テュフリーの四代目オーナー夫妻によるトークショーも行われ、デニムに宿る哲学や未来への想いが語られる。この機会には、コラボレーションデニムを含めた様々な作品が展示され、直接手に取ることができるチャンスもある。

結論


TOKIARIとアトリエ・テュフリーとのコラボレーションは、日本の伝統とフランスのクラフトマンシップが見事に融合した作品たちを世に送り出す期待感を高めている。京都の街に、二つの文化が交錯する瞬間が訪れる。楽しみにしておこう。


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