的場浩司特別防犯支援官が埼玉で特殊詐欺防止を訴える
2025年10月23日、埼玉県上尾のアリオ上尾にて、特別防犯支援官の的場浩司氏による防犯啓発イベントが開催されました。このイベントは、「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトの一環として行われ、埼玉県内で急増する特殊詐欺被害の防止を目的としています。
特殊詐欺の実態と注意喚起
的場支援官はイベントの中で、特殊詐欺が幅広い年齢層を対象とし、誰もが被害に遭う可能性があると警告しました。「特殊詐欺は、家族のふりをしたり、警察官を名乗るなど、卑劣な手口で現金を騙し取る犯罪です」と語り、過去最大の被害件数や額を示しました。2024年には、埼玉県内で1,586件の詐欺被害が報告され、被害総額は約53億8,900万円に達しました。その中で、特に「オレオレ詐欺」や「ニセ警察詐欺」が増加しており、被害の手口も巧妙化しています。
実際の手口についても具体的に説明があり、偽の警察手帳を使ったビデオ通話や、偽の逮捕状を見せる詐欺手法が紹介されました。このような詐欺では、一件あたりの被害額が1,000万円を超えるケースも報告されているため、地域住民に対する注意が必須だと強調されました。
電話による被害防止が第一
的場支援官は、特殊詐欺の被害の9割以上が電話を起点に発生することを踏まえ、「まずは犯人からの電話を受けないことが最大の対策」と訴えました。また、犯人の多くが海外から電話をかけている実情も語られ、国際電話の利用休止を提案しました。
「海外からの電話を停止すれば、詐欺師との接触がなくなり、被害の入り口を閉ざせる。」と述べ、申請方法も具体的に案内しました。電話やインターネットから簡単に手続きができるため、すぐに対策を取る重要性を訴えました。
大切なお金を守るために
的場支援官は「皆さんが真面目に働いて貯めたお金を失うのは、とても悲しいこと」とし、この機会に国際電話利用休止を申込むよう強く呼びかけました。また、来場者に向けて「皆さん一人一人の行動が地域の安全に繋がります」と力強くメッセージを送り、支援官自ら申込書の受付を行う姿も見受けられました。
どのように申し込むか
国際電話利用の休止申請は、公式ウェブサイトから簡単に行うことができます。興味のある方は
こちらのリンクから手続きを進めてみてください。これを機に多くの方が安全対策を講じて、詐欺被害から身を守ることを願っています。