特別イベント「発掘された映画たち」
国立映画アーカイブが開催する特別イベント、ユネスコ『世界視聴覚遺産の日』を記念する「発掘された映画たち―小宮登美次郎コレクションPART 2」が、2025年10月4日(土)に行われます。このイベントでは、未上映のヨーロッパ無声映画を16本も初展示し、貴重な映画史を振り返る機会となっています。
小宮登美次郎コレクションとは
1990年度に当館に寄贈されたこのコレクションは、特にヨーロッパの無声映画が中心であり、作品の多くが世界で唯一の現存または最良のプリントで構成されています。過去の上映企画により62作品以上が紹介され、海外でも人気を博してきました。今回のイベントは、ほかでは見ることのできない貴重な作品が揃っているため、多くの映画愛好者にとっては必見の内容です。
上映プログラムの内容
AプログラムとBプログラム
このイベントでは、AプログラムとBプログラムの2部構成でそれぞれ8本ずつ、計16本の映画が上映されます。Aプログラムでは、世界初公開となるフィルムや、現在存在するかどうか不明な作品も多く含まれており、特に注目されます。
染色やステンシル技術の展示
上映される多くの作品は、当時の映画技術を活かした多様な色彩表現が魅力です。14本のプリントが特に多様な染色や彩色を施されており、印象的なビジュアルが楽しめます。また、各作品には日本語字幕とピアノ伴奏(伴奏:柳下美恵)が付いており、視覚と聴覚で楽しむことができます。
特別な体験を通しての映画保存の重要性
また、上映される一部の作品は現存するプリントであるため、鑑賞することで映画保存の重要性に触れることができるでしょう。無声映画はその歴史の中で多くの作品が失われてしまったため、残された作品に触れることは非常に貴重な体験です。
詳細情報
日時: 2025年10月4日(土)
[Aプログラム] 13:00-15:00
[Bプログラム] 16:30-18:30
会場: 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
料金: 一般1050円、高校・大学生・65歳以上840円、小・中学生600円、障害者手帳所持者(付き添い1名まで無料)
チケット: オンライン前売りは9月9日正午から、当日券は上映1時間前から販売されます。
定員: 各回299席・全席指定
国立映画アーカイブは、映画の歴史を大切にし、未来の世代に受け継いていくためにこのようなイベントを企画しています。無声映画というジャンルに興味のある方はもちろん、映画に興味を持つすべての人々にとって、魅力的なひとときになること間違いなしです。ぜひお見逃しなく!